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憲法近代知の復権へ 平凡社ライブラリー

樋口陽一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582767957
ISBN 10 : 4582767958
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

権力への制限を核心とする「立憲主義」すら投げ捨てられ、私たちの受け継いだ遺産“近代知”があからさまに攻撃されるいま、私たちが立つべき足場は何か?

目次 : 1 何が問題か(「近代理性主義擁護の最後のモヒカン」?―憲法学にとっての二〇世紀)/ 2 知の枠組(知とモラルそして知のモラル―「知」の賢慮に向けて/ 学説と環境―建設の学と批判理論 ほか)/ 3 九条・主権・人権(日本国憲法制定・運用史の三つの「なぜ」/ 憲法九条と西欧立憲主義―継承と断絶 ほか)/ 4 「戦後」から「普遍」への視点(比較憲法類型論の今後/ 人権の普遍性と文化の多元性―批判的普遍主義の擁護 ほか)

【著者紹介】
樋口陽一 : 1934年、仙台市生まれ。東北大学法学部卒業。東北大学名誉教授、東京大学名誉教授、国際憲法学会創設委員。専攻、比較憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Hiroshi

    19世紀に近代立憲主義が成立した。20世紀に全体主義・社会主義が出てきたが、20世紀中に両者は負け立憲主義に戻った。更に現代立憲主義が成立した。ドイツでは立憲主義が発展し、日本では憲法学者は反立憲主義を抑えるので手一杯だった。ドイツでは非ナチ化を行ったのに対し、日本では天皇制存続が決まった為戦争責任を追及できなくなったからだ。世界は立憲主義を守る為の戦争を容認する。戦前回帰は全体主義故悪だ。安倍の戦争をできる国は、世界に如何に評価されるのか。宮沢説とされる八月革命説の発案者が丸山眞男であったとはビックリ。

  • Undeutliche

    日本において立憲主義的憲法をもつということの意義を問いただす,前世紀末の論攷を収録。そこに収められた考察は,現実との距離・緊張関係を保ちつつ問題の所在を抉出する佳作ばかりだが,これを物した樋口陽一が,昨今の憲法改正や「解釈改憲」で結局は後手に回らざるをえなかったところに,憲法学の苦境が示されているようにも思った。

  • check mate

    樋口陽一教授の憲法学のエッセンスが詰まっている本書を文庫サイズで、しかも1500円で入手できるようになったのは素晴らしいこと(もともとは東大出版会から2002年に刊行)。文化多元主義の観点から憲法を批判する言説を屡々目にするが、憲法の来歴・目的・射程をしっかり踏まえた上での主張は管見の限りほとんど見られない。本書の再刊を機に、立憲主義というものの正しい理解が広まることを切に願う。立憲主義を批判するなら、本書をきちんと消化した上での立論が不可欠だろうと思う。

  • Sherlock Holmis

    ここ数年、世界はリアリズムに傾斜していく要素に満ちている。何といっても、立憲主義の生誕地である西欧社会の存立基盤が危機的な状況にある。そんな中でもなお憲法の側に立って主張することは、よく言われる夢想主義ではなく、むしろ並々ならぬ勇気を要する決断となる。そういう覚悟を持てるだろうか。

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