Books

凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養 幻冬舎新書

Yuichi Higuchi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344987203
ISBN 10 : 4344987209
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan

Content Description

妻ががんで逝った。61歳、1年あまりの闘病生活ののちの早すぎる死だった。家族が悲しみ、うろたえるなか、妻は、嘆かず恨まず、泰然【ルビ たいぜん】と死んでいった。それはまさに「あっぱれな最期」だった。決して人格者でもなかった妻が、なぜそのような最期を迎えられたのか。そんな疑問を抱いていた私が出会ったのは、「菫ほどな小さき人に生まれたし」という漱石の句だった。そうか、妻は生涯「小さき人」であろうとしたのか――。妻の人生を振り返りながら古今東西の文学・哲学を渉猟【ルビ しようりよう】し、よく死ぬための生き方を問う、珠玉の一冊。

【著者紹介】
樋口裕一 : 1951年、大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士後期課程満期退学。フランス文学、アフリカ文学の翻訳家として活動するかたわら、受験小論文指導の第一人者として活躍。現在、多摩大学名誉教授。通信添削による作文・小論文の専門塾「白藍塾」塾長、MJ日本語教育学院学院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • かずぼう

    著者の奥様は、出自が農家の田舎者。私と境遇が似ており考え方が共感できる。穏やかな最後を迎えたい奥様に対して、夫や息子が動揺し過ぎてそのイサギの悪さが不快、途中で読むのをやめようかと思った。夫は、大学教授で難しく奥様を分析するが、一言で言えば奥様は『気が張っている』のですよ、だから泣き言などは言わないのだと思う。

  • hippos

    死を泰然と受け入れることができるかは誰もが不安だと思う。目前にして取り乱すのではないか?生に執着してみっともない様を晒しはしないか? 本書に限らず答えは見つからないだろう。

  • まろにしも

    様々な死生観を取り上げ、天晴れな死を迎えるための生き方について書かれているのだが、冷静な語り口調の節々に、妻に対する愛情が滲み出ている。久しぶりに再読したいと思える本に出会った。

  • 千本通り

    自己顕示欲なんかこれっぽちもない奥様の話を、有名人たちの死と比較して紙数を稼いで世に出した、自己顕示欲の強いご主人が出した本。奥様はただ自然体に生きたかっただけ。なぜ奥さんがそのような人生観を持つようになったのか、周辺にはほとんど取材しておらず、ご主人の感想と思い出のみで書かれたとしか思えない。でも夫婦の会話が多かったとも思えず、一方的な思い入れの部分が多々ありそう。

  • coldsurgeon

    子宮体癌により亡くなった妻の、死を恐れて嘆くことなく、苦しみをあまり口にすることはなく、泰然としていた姿に、あっぱれな最期と思う、翻訳家としての夫の、エッセイであり、妻への挽歌。「菫ほどな 小さき人に 生まれたし」という俳句を引き合いに出し、妻は、自慢はせず、プライドを抑え、安らかに死を迎えたと考えている。欲望をかなえても、少しも幸せではない。他者からどう見られるかは大事ではない。そうやって「小さき人」として、人生を過ごせると、あっぱれな最期を迎えることが出来るのかもしれない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items