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原発と司法 国の責任を認めない最高裁判決の罪 岩波ブックレット

樋口英明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002711034
ISBN 10 : 400271103X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「原発の問題は難しい」、「原発は安全に作られている」と思っていませんか?元裁判官の著者もかつてそう思いこんでいましたが、原発裁判を担当し、認識が変わりました。答えは何れも「ノー」なのです。本書では皆さんの「先入観」を氷解させ、原発を巡る問題の本質に迫ります。全国の主な脱原発訴訟・国賠訴訟一覧表付。

【著者紹介】
樋口英明 : 1952年三重県生まれ。京都大学法学部卒業。1983年裁判官任官、大阪高裁、名古屋地裁、名古屋家裁部総括判事などを歴任。2017年定年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    福島原発事故への国家賠償請求を棄却した2022年6月17日の最高裁判決。著者は、この判決に疑義を示す。前提となる論点に判断を下さず、津波対策を講じても事故は防げなかったという理由で国の責任を否定したのは、国の政策に軸足を置いた「結論ありき」の判断だと。判決の多数意見と三浦守裁判官の反対意見が紹介されるが、反対意見の方が遥かに説得力があることを納得する。福井地裁で大飯原発の差し止め判決を下した著者は「左翼裁判官」「情緒的判断」などと批判されるが、原発の本質を見据えた著者の信念から、司法の良心が伝わってくる。

  • 読特

    311原発事故で日常生活を奪われたこと、避難を余儀なくされたことに対する訴訟。政府が指導していても防げなかったとして最高裁は国の責任を問わなかった。事故が予見できたことは争われていない。こうなることはわかっていた。国家権力でも阻止できなかった。では、誰が止めることができたのだろう?…将来起こる原子力災害。行き場のない放射性廃棄物。未来に責任を持つのは我々1人1人でしかない。学者や高官など権威に盲従してはいけない。意図的に流された風説に騙されてはいけない。原発は安くない。将来のコストを考えていないだけだ。

  • 24歳男性

    羽田圭介のエッセイの影響でどうも原発が気になってしまい資料館の見学を目的とした旅行まで計画した。行く前に原発について予習しておこうと手に取った。私の原発知識はとにかく危険であるということのみだった。学生時代避難を余儀なくされた福島の人々のドキュメンタリーを見たからだった。危ない。生活が脅かされる。その先を期待し本書を読んだ。核のエネルギーで水を沸騰させ、その蒸気で持ってタービンを回す。核分裂のエネルギーは凄まじく止めた後も冷やして閉じ込めなくてはならない。どれか一つでもかければ人間の手綱を離れてしまう。

  • aochama

    日本に原発をおくことの無謀さ、危険性の指摘が分かりやすい。原発問題は決して難しいものではないことが理解できます。また、東日本大震災で東日本が潰滅を免れた奇跡も良くわかりました。原発の危険性と経済問題を混同するのはナンセンス。日本を残すなら判断は決まりそうなものですが、難しいんですかね。 福島原発の最高裁判断では、国の賠償責任は否定されたものの、反対意見があったことに一縷の望みがあり、今後最高裁判断が変更され、司法から社会が変わることに希望を持ちたいです。

  • K.C.

    筆者が #大竹まこと #ゴールデンラジオ に出て知る。気骨のある裁判官、という印象ではあるが、逆にそれ以外の裁判官が十分咀嚼せずに判決文を書いたという印象が強い。原発への感情はそれぞれにあり、どちらも尊重すべきだと思うが、いざことが起きてしまったら、ちゃんと落とし前をつけなければならない。政治の空疎さがこのあたりにも出ているのは気のせいか。

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