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ISBN 10 : 4779129214
Content Description
わずか12編の語りであるが、テーマも時代も背景も地域も多岐にわたる。この実験的歴史エッセイ集は、史資料をもとに過去と今を結ぶ思索をわかりやすく展開し、その叙述過程を通して書き手個々の歴史世界を垣間見せてくれると同時に、読み手にも過去の出来事をを通して現在を考えさせてくれる試みである。毎日膨大に流れる情報の洪水のなかで、過去の出来事、歴史と向きあい、考えることの楽しさとその実態を知ることの意味を問いかける。
目次 : 歴史を考える回路―史料のよみとりと叙述/ ヒロシマからの便り/ 石碑は語る―関東大震災と朝鮮人犠牲者の追悼/ 難民のトラウマ経験と戻らない家族/ 「約束の地」からの脱出―米国黒人のメキシコ農園入植と集団脱出/ 南北戦争における「脱走」の意味するもの/ 第一次世界大戦下のアメリカ軍兵士と飲酒/ 親と子の距離感―中国古代の孝の在り方/ 生きる縁としての歴史―ノーザン・シャイアンの「帰還」/ 戦争が生んだ問いと感情―南ベトナムで書かれたアメリカ人の手紙/ 人が人として生きる権利―支配する/されるという幻想を超えて?/ 統計表からの透視―ロンドンの一六六五年ペスト大流行の場合
【著者紹介】
樋口映美 : 専修大学・名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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