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構造素子 ハヤカワ文庫

樋口恭介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150314378
ISBN 10 : 4150314373
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

売れないSF作家だった父ダニエルの死後、エドガーは母ラブレスから未完の草稿を渡される。その物語内で、人工意識の研究者だった両親は子をもうけるかわりに人工意識、エドガー001を構築した。自己増殖するエドガー001は新たな物語を生み出し、草稿を読むエドガーもまた、父ダニエルとの思い出をそこに重ね書きしていく。選考会で絶賛を浴びた、現代SF100年の類い稀なる総括。第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。

【著者紹介】
樋口恭介 : 1989年生まれ。岐阜県出身。早稲田大学文学部卒、現在会社員。『構造素子』で第5回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • そんれい

    主人公エドガーが、父ダニエルの死後に母から渡された未完の草稿を読むことから始まる。「言葉は言葉は自身で独立し、新たな言葉を作ってゆく生命体なのだとあなたは身をもって知った」父と子、人工知能の物語。物語の構造が難解で、読了後に作者の梗概を読んで、ようやく物語の構造がわかった😅 章が変わるごとに「わたし」、「あなた」が誰を指しているのか分からなくなってたので、もう一度読み直しが必要だ。作中作に出ていたH・G・ウェルズの本も読んでみたい✨

  • 塩崎ツトム

    「コヌルトピア」と同時受賞のデビュー作。伴名練のようなSFの切貼り、リミックス、ポスト伊藤計劃時代としての死者の代弁、SFとはなんだろう、物語とは何だろうという問いが、ひたすら反復されていく。傑作。

  • ふりや

    『ポストコロナのSF』に収録されていた『愛の夢』がとても好きだったのでこちらも読んでみました。SFの枠組みを用いて描かれるある家族の物語。物語ることについての物語。複雑な構成や独特な文体、散りばめられたオマージュなど、一読するとかなり難解に思えますが、最後まで読んでみると「なるほどそういうことか」と腑に落ちました。著者によるあとがきや神林長平さんの解説も合わせて読むとより理解が深まります。樋口さんはこれがデビュー作のようで、この新しい才能が今後どのような作品を作っていくのか、とても気になるところです。

  • 緋莢

    エドガーの父・ダニエルは売れないSF作家。父の死後、エドガーは未完の草稿を母から受け取る。その物語内では人工意識の研究者が、「エドガー001」という人工意識を構築して…あらすじに<選考会で絶賛を浴びた、第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作>と書いてあり、大森望さんも本の雑誌の連載(『21世紀SF1000 PART2』に 収録されています)の中で<同賞歴代受賞作でダントツの傑作>と書いています(続く

  • ソラ

    なんていうか小説なのか評論なのか、なんとなく大まかな流れはわかったけど感想が難しいな…。

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