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未来は予測するものではなく創造するものである 考える自由を取り戻すための Sf思考

樋口恭介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480864765
ISBN 10 : 4480864768
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan

Content Description

「事例は?」「エビデンスは?」「効果は?」―形骸化したルールや管理指標に絡めとられ、日本社会はいま停滞の中にある。イノベーションの経験も、その記憶すらも失われつつある。前例主義は過去を縮小再生産し、過去でできた現在を未来にすりかえる。妄想を、理想を恐れないこと。イシューからはじめないこと。「世界は変えられる」と本気で信じる想像力を持つこと。物語の力とともに、出口の見えない退屈な現実を打破し、自由な思考と戯れるために。

目次 : 1 “SF思考”とは何か?(物語の力/ オルタナティブを思考/志向する“SF思考”/ 世界におけるSFとビジネスの関係)/ 2 “SFプロトタイピング”をはじめる(自由な思考・議論のためのマインドセット/ SFプロトタイピングのプロジェクト進行/ 物語のアプローチを考える/ 物語を生み出すコツ)/ 3 “SFプロトタイピング”のケーススタディ(未来の服を考える「母を着る」/ 未来の都市を考える「ペーンポーイ文明における都市型演算機構の活用事例(『ペーンポーイ民俗史研究』第二七号掲載)」/ COVID‐19以降の社会を考える「踊ってばかりの国」)

【著者紹介】
樋口恭介 : 1989年生まれ。岐阜県出身。早稲田大学文学部卒業。外資系コンサルティングファームに勤務。現在はテクノロジー部門のマネージャーを務め、DX戦略を中心とする案件を手掛ける。並行して、スタートアップ企業Anon Inc.にてCSFO(Chief Sci‐Fi Officer)を務め、多くのSFプロトタイピング案件を手掛けるとともに、SFプロトタイピングに関する情報発信を行い、日本国内におけるSFプロトタイピングの普及と発展を推進する。『構造素子』(早川書房)で第5回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • makio37

    「ここではないどこか」「もうひとつの未来」を皆で考え、議論するツールとして物語を利用する。できるだけ遠くに、投げ入れたことのない方向へボールを投げ、どこへ行ったのか探しに行く。今の時代、検索しても出てこないような新技術・新事業を開発するなら、これくらい必要なんだろう。著者による実例のおかげで、ぼんやりとイメージはできた。「妄想と論理の間を絶えず往来する物語」を創り出せたらカッコいいだろう、と妄想はひろがるが、実践するには勇気が要る。「遊ぶように仕事をする」は当面の自分の課題と再認識した。

  • ティコ

    SF作家ってコンサル業を請負うこともあるんだな。SF書いたら創造的になるだろうけど、イノベーションに繋がるかどうかはわからない。日本企業がSFプロダクトに挑戦しているそうだが、斬新なアイディアは出るんだろうか?あまりそうは思えない。なんでだろ?意思決定者が創造的になるよりも、創造的な人が意思決定者になった方がよいのでは。仕事に閉塞感があって、期待してこれを読んだが、上流の人間か、起業する人が読む本かな?と思う。とはいえ、自分のためにSFを書くのも充分楽しそう。

  • しゅん

    ここまで素面で率直に未来を語れるのがいつも不思議だと思う。そして本当に樋口恭介には照れがない。

  • 前田まさき|採用プロデューサー

    ■馬車の発想から逃れられないうちは自動車を発明することはできない。私たちは既に存在する制約事項によって思考を狭められており、本来広い意味をもつはずの概念の適用可能な領域を狭め、現状を変えてしまうような突飛な考えを持たないように、自らに制約を歌詞、普段から思考や言動や行動を律している ■未来は恐れを知らぬ「楽観主義者」によって創造される ■物語は「仮説」を共有するためのツール。SFは小説やコミック、映画のストーリーで未来の世界を描き出し、「仮説」としての「現実のプロトタイピング」を行うための開発ツール

  • とろりんとう

    コンサルタント兼SF作家がSF思考について書いた本。そもそも人は虚構の中を生きており、納得させるには法則でなく、論理に基づくストーリーがとても重要。現在のマーケティングのアプローチでは現状維持に過ぎず、存在する未来を探すだけ。SF思考とはフィクションの力を借りて、現実から離れて自由に想像・議論し、仮説を作り、再び現実に帰ってくる方法論。AIが発展する中で、人間の能動性、機械による受動性、その間にある中動態と言える状態が生まれる。実際にビジネスに落とし込むのは大変だが、柔軟な思考は必要で中動態の考えは納得。

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