Product Details
ISBN 10 : 4569832253
Content Description
ある大学生は、自分の友だちに深刻な悩みごとは相談できないという。「友だちにそんな重たい話をして、負担をかけたくない」。しかしそんなに気を遣う関係が、友人関係と言えるのか。目を転じれば、子どもを叱れない親、部下を注意できない上司が世に溢れており、人を傷つけてはいけないという風潮があるようだが、背景には「子どもに嫌われたくない」「部下に訴えられたくない」といった思惑があるのではないだろうか。上っ面のやさしさが主流になり、あえて厳しいことも言う本物のやさしさが疎まれてしまう時代。日本古来の「間柄の文化」にも言及しながら、現代の「やさしさ」を心理学者が分析する。
目次 : 第1章 その人は、ほんとうにやさしいのか?/ 第2章 「やさしさ」がもたらす、重苦しい閉塞感/ 第3章 その友だちや恋人は、ほんとうにやさしいのか?/ 第4章 その親は、ほんとうにやさしいのか?/ 第5章 その上司は、ほんとうにやさしいのか?/ 第6章 タテマエの崩壊によって増殖する利己的なやさしさ/ 第7章 「間柄の文化」―日本特有のやさしさ/ 第8章 「偽物のやさしさ」に騙されないために
【著者紹介】
榎本博明 : 1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在はMP人間科学研究所代表を務める。心理学博士。心理学をベースにした企業研修・教育講演を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
