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医療ケアを問いなおす 患者をトータルに見ることの現象学 ちくま新書

榊原哲也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480071583
ISBN 10 : 448007158X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

そもそも病いを患うとは、病いを患う人をケアするとはどういうことなのか。現象学という哲学の視点から医療ケアを問い直す、「ケアの現象学」の最良の入門書。

【著者紹介】
榊原哲也 : 1958年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学文学部助手、立命館大学文学部助教授等を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)。専門は、哲学(現象学、ケアの哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 佐島楓

    患者をトータルにみるという視点から、現象学を引いて考察したもの。症状だけ見て患者をみない医者というのは私の感触でも確かに多い。特に終末期医療において本書の考え方は役立つように思う。一番の課題は治療者と患者側との信頼関係が構築されているかというところでもある。患者が自己開示をしないと、理解できるものもできない。双方の努力が必要であろう。

  • ネムル

    フッサール、ハイデガー、メルロ・ポンティの現象学の系譜がいかにケアです場に応用されるか。対話、ケアする者がケアされる巻き込まれなど、話題は鷲田清一なんかに近い印象だが、なるほど、自然科学的に数量に還元される「疾病」と現象学としての「病い」を峻別する点は参考になる。

  • ATS

    ☆☆☆1/3ほど読んでやめた。まず現象学の説明が難解で理解できなかった。かつ文章が長すぎる。もっと小まめに切っていかないと理解しにくい。後半部分も斜め読みしたが、要は患者を数値や画像みたいな客観的なものだけで診るのではなく、ひとりの人間として主観的なものや生活を含めて診るべきということなんじゃないの?と思ってしまった(しっかり読んでないので謬見かもしれない)。こんなのやってる医療者はグダグダ哲学とか持ち出さなくてもやってるよねと。所詮は学者さんが書いた本で現場での実用性はないかなぁと思った。

  • JunTHR

    現象学の用語や概念の解説にかなりの紙幅を費やしており、そこにはかなり苦労した。が、具体的な話に応用されるとものすごく腑に落ちる。とても勉強になった。 全体で縦軸のように登場する末期腎不全の職人の話は、特によく分かるという感じがした。 現象学が、看護学などでよく使われることの意味がよくわかった。一方で気になるのは、現象学的な看護・医療の分析は、当事者たちにとって、どの程度受け入れられているのかということ。

  • 射干玉榮

    この本はとても「やさしい」。フッサール 、ハイデガー、メルロ=ポンティの思想をエピソードを交えて「易しく」解説しており、そして現象学の枠組みを通して描かれる医療従事者と患者の関係が何よりも「優しい」。哲学(現象学)入門書としてこの本を手に取ったならば、その思想が持つ温かみに触れることができる良書である。

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