国内唯一の輸入盤クラシックCD専門雑誌「クラシックプレス」、第13号の表紙はメキシコの知られざる大指揮者、エンリケ・バティス。今秋東京ニューシティ管を指揮するため初来日した折のインタビューを6ページにわたって掲載しています。一癖も二癖もあるバティス氏の音楽観は一読の価値あり。
付録CDは「フランス・ヴァイオリンの粋を聴く」と題し、両大戦間に録音された珠玉の小品13曲と、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番の世界初の録音を収めました。独特の典雅な個性を放っていた在りし日の仏系奏者10人の至芸を、当盤ならではの鮮明な復刻で心ゆくまでお楽しみください(曲目詳細は下記を参照)。
前号よりスタートした「復刻盤鑑定会」は、御好評をうけ2ページに拡大。メンゲルベルクの「英雄の生涯」とクナッパーツブッシュのブルックナー8番の2演奏について数種の盤を比較検討します。
見逃せないのは人気ライター各氏による「輸入盤CDベスト5」。輸入盤クラシックCDに造詣のふかい筆者4人が、こだわりまくって厳選した盤をコメント入りで紹介します。
もちろん、金子建志氏や許光俊氏をはじめとする気鋭の連載執筆陣も活躍中
輸入盤CDは約350点を掲載。うち約250枚をレビュー、他のCDにもすべて日本語による紹介コメントが付いています。
輸入盤購入時のクルー雑誌として、ぜひ「クラシックプレス」をご利用下さい。
■特製CD■
『フランス・ヴァイオリンの粋を聴く』
14曲中13曲が初CD化!
<収録曲目>
(1)サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 作品61
ミケル・カンデラ(vn)、フィリップ・ゴーベール指揮、パリ音楽院管弦楽団(1928)
(2)リムスキー=コルサコフ(クライスラー編):太陽ヘの賛歌〜歌劇「金鶏」より
ジャック・ティボー(vn)、ハロルド・クラクストン(p) (1927)
(3)ショパン:夜想曲ホ短調
イヴォンヌ・キュルティ(vn);ゴドフロイ・アンドルフィ(p)(年代不詳)
(4)ブラーガ:天使のセレナード
イヴォンヌ・キュルティ(vn);ゴドフロイ・アンドルフィ(p)(年代不詳)
(5)ドヴォルザーク:ユモレスク
ジャンヌ・ゴティエ(p)、ピアニスト不詳(p)(1927)
(6)ニン(コハンスキ編):スペインの歌
ジャンヌ・ゴティエ(vn)、ホアキン・ニン(p)(1928)
(7)フォーレ:子守歌 作品16
リュシアン・シュワルツ(vn)、リュシアン・プティジャン(p)(1931)
(8)ゴダール:ジョスランの子守歌
リュシアン・シュワルツ(vn)、リュシアン・プティジャン(p)(1931)
(9)クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット
イヴォンヌ・アストリュック(vn)、ピアニスト不詳(1928)
(10)ドルドラ:スーヴニール(思い出)
ルネ・シュメー(vn)、マルグリート・デルクール(p)(1926)
(11)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ
ルネ・シュメー(vn)、ハロルド・クラクストン(p)(1925)
(12)ドリゴ:セレナード〜「百万長者のアルルカン」より
シャルミー(vn)、リュシアン・プティジャン(p)(1930)
(13)トセッリ:セレナータ
マルセル・ダリュー(vn)、ピアニスト不詳(1929)
(14)J.C.バッハ:ソナタ・ノットゥルナ 変ホ長調 作品4の3
アンリ・メルケル、リュシアン・シュワルツ(vn)、アンドレ・ナヴァラ(Vc)(1939)
■付録CDストーリー
●フランス・ヴァイオリンの粋を聴く(濱田滋郎……付録CDに演奏が収録されているヴァイオリニストたちについて詳しく解説)
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■ドキュメント
●ハンス・クナッパーツブッシュ演奏会全記録Part6 1957
(日本ハンス・クナッパーツブッシュ研究会編)
■特別記事
★輸入盤フリークが選ぶ クラシック輸入盤CDベスト5!<その1>
〜許 光俊氏(そのうちミステリー作家)、鈴木淳史氏(売文業)、沼辺信一氏(美術館学芸員・20世紀芸術史研究家)、山崎浩太郎氏(演奏史譚)の各氏が、こだわりの盤を5点ずつ紹介します。輸入盤マニア必見!
●短期集中連載〜グィド・カンテッリ トスカニーニとともに 3(ローレンス・ルイス)
●インタビュー:初来日! エンリケ・バティス(きき手:田中成和)
●インタビュー:クレール=マリ・ル・ゲにきく(きき手:平林直哉)
●インタビュー:全曲が初録音!“大指揮者のピアノ”を録音した白石光隆(きき手:萩谷由喜)
●遂に発売された クナッパーツブッシュの秘蔵映像(s章恭)
●暴挙か快挙か!? 超スロー・テンポの怪指揮者、コブラを聴く!!!(鈴木淳史)
●外国人評論家による日本製CDレビュー(アラン・サンダース&マイケル・グレイ、対訳付英文)
■定期連載
●復刻鑑定会 第2回/メンゲルベルクの「英雄の生涯」、クナッパーツブッシュのブルックナー第8番(平林直哉×s章恭)
●クナッパーツブッシュの名盤/ブラームス:交響曲第3番(宇野功芳)
●もっと知りたい、この作曲家/ブルッフ(濱田滋郎)
●ねこけんの聴振書教/21世紀のベートーヴェンとは〜ボッセ、小澤、ブリュッヘンの「第九」(金子建志)
●絶対邪悪/「エレクトラ」雑感(許 光俊)
●音楽サイト漫遊記/世界最高の音楽事典と戯れる(鈴木淳史)