国内唯一の輸入盤クラシックCD専門雑誌「クラシックプレス」、今号の付録CDはハンガリー出身の名団体、レナー弦楽四重奏団の特別復刻盤です。音の輪郭を最大限に残し、生き生きした弓使いやきわめて優美なカンタービレを再現したこのCD、演奏の豊かさもさることながら、世紀前半の録音も我々の想像以上に鮮やかに甦りうることの見事な証左ともなるでしょう。
10号では157点の輸入盤CD・DVDをレビュー。イタリアの異色ヴィオール奏者パオロ・パンドルフォへの、また非常に貴重なムラヴィンスキー未亡人へのインタビュー、気鋭の連載陣に加え、今号ではNAXOS15周年を記念して同レーベルを特集。また国内企画ながら海外の支持者も多いビクターxrcd2シリーズの外国人ライターによる連載も開始します。
■特製CD
『レナー弦楽四重奏団』
ドヴォルザークの「アメリカ」は世界初CD復刻!
英CRC誌編集長タリー・ポッター氏による同団体の歴史も収録。ジャケット、ライナーノートつき。
<収録曲目>
・ドヴォルザーク:
弦楽四重奏曲第12番ヘ長調op.96「アメリカ」
・ホフシュテッター(伝ハイドン):
弦楽四重奏曲ヘ長調op.3−5「セレナーデ」
・ヴォルフ:イタリアのセレナード
・ボロディン:夜想曲 (弦楽四重奏曲第2番より)
・チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
(弦楽四重奏曲第1番より)
・シューマン(ヴェイネル編):トロイメライ
・J.S.バッハ(ヴェイネル編):アダージョ
(トッカータとフーガ ハ長調BWV564より)
録音 ・1928年(ホフシュテッター)
・1930年(ボロディン)
・1931年(シューマン、バッハ)
・1932年(ドヴォルザーク)
・1933年(ヴォルフ)
・1935年(チャイコフスキー)
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■ドキュメント
●ハンス・クナッパーツブッシュ演奏会全記録Part3 1951-54
(日本ハンス・クナッパーツブッシュ研究会編)
■特集
●ナクソス創立15周年 1987-2002
■特別記事
●アレクサンドラ・ムラヴィンスカヤ ムラヴィンスキーの想い出(きき手:平林直哉)
●パオロ・パンドルフォにきく(きき手:濱田滋郎)
●ブラック・ボックス・レーベルを聴く その3(石澤大輔)
●ウェブサイト漫遊記 その2(鈴木淳史)
●外国人評論家による日本製CDレビュー(アラン・サンダース、対訳付英文)
●xrcd2総ざらい 1(マイケル・グレイ、対訳付英文)
■定期連載
●クナッパーツブッシュの名盤/「英雄」&シューマンの第4交響曲(宇野功芳)
●もっと知りたい、この作曲家/シマノフスキ(濱田滋郎)
●ねこけんの聴振書教/日大管、110分の「第九」ほか(金子建志)
●絶対邪悪/冬の日の幻想〜再生音楽再考(許 光俊)
●音楽家の食卓/ショスタコーヴィチ(横堀朱美)
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