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純喫茶パオーン

椰月美智子

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758413589
ISBN 10 : 4758413584
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

創業50年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。トレイを持つ手がいつも小刻みに震えているのに、グラスにたっぷり、表面張力ギリギリで運ぶ「おじいちゃんの特製ミルクセーキ」と、どんなにお腹がいっぱいでも食べたくなっちゃう「おばあちゃんの魔法のナポリタン」が看板メニューだ。その店主の孫である「ぼく」が小学5年・中学1年・大学1年の頃にそれぞれ出会う不思議な事件と、人生のちょっとした真実。

【著者紹介】
椰月美智子 : 1970年神奈川県生まれ。2001年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞し、02年にデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞を受賞。17年『明日の食卓』で第3回神奈川本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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昔ながらの喫茶店を営む老夫婦の孫が主人公...

投稿日:2021/04/10 (土)

昔ながらの喫茶店を営む老夫婦の孫が主人公の、小学生、高校生、 大学生時代が描かれています。 実はあまり期待していなかったのですが、ものすごくおもしろかったです。 椰月先生の、登場人物に対する優しいまなざしが満載で、主人公の 少年が老夫婦を慕う様子、友だちへの思いなどなど。 老夫婦の作る料理はどれもおいしそう。それから外せないのが、近所の おねえさんです。この人が、とても美しく描かれています。 とてもコミカルでちょっとミステリー。200ページ程度ですが、すごく 満足しました。

WM-102 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ウッディ

    昔ながらの喫茶店を営む祖父母の手伝いをする孫の来人の小5、中1の大学生の時の物語。絶品のナポリタンと特製ミルクセーキを飲みながら、幼馴染との友情、淡い恋そして魔法の鏡やお化けも出てくるほんわかストーリー。今は少なくなってしまったレトロな純喫茶と友達とのバカな会話、権守さんへの恋心も含めてノスタルジックな気持ちにさせてくれます。のっぺらぼう騒動の真相や強盗事件の顛末など、少し強引な展開のような気もしましたが、色んな方言と猫語まで操るクセがスゴイおじいちゃんの存在が、細かいことは良いかと思えてしまいました。

  • へくとぱすかる

    ライトミステリ。平穏すぎるほど日常的で、いかにも昭和風な純喫茶には、主人公の来人の祖父が、デタラメな方言を駆使して、笑える雰囲気に満ちている。祖母の作るナポリタンが、レシピすらないのに、すごく美味いらしい。のっぺらぼうだとか、ちょっぴり不思議な出来事を、子ども目線で追う話。わずか3編とはいえ、時はしっかり流れて、来人も成長していく。権守さんへのほのぼのとした恋心を読むと、何とかならないのかな、とさえ思う。牛込先輩がすごいトラブルメーカーだ。進みぐあいから考えて続編はなさそう。それがちょっぴりもったいない。

  • fwhd8325

    この間読んだアンソロジー「きみは嘘つき」に掲載されていた「純喫茶パオーン」が「ライヤーミラー」に改題しています。他2作は未読。舞台は純喫茶パオーン。ほのぼのとした家族小説のような味わいです。

  • いつでも母さん

    もう装画からして優しい物語だろうなぁと思った私の期待通り。(ちょっと甘く緩いけれど)なんたっておじいちゃんおばあちゃんが良かった。こんな懐かしさを感じる喫茶店、近くにあったら嬉しいのに・・

  • のぶ

    街の片隅にある昭和レトロの純喫茶パオーンを舞台にした、三つの作品集。今時、こんな店は少なくなってしまったけれど、メニューもナポリタンやミルクセーキ等懐かしく、この店がとても気に入った。物語の中心は来人という少年。店を経営するのは来人の祖父母。それに圭一郎・琉生、ゆりちゃんという仲良しが絡む。三編が小五、中一、大学一年という年代別になっている構成も面白い。そこで織りなす人間模様でいろいろな事が起きて楽しい。起こる事件は殺伐としたものもあるが、軽めのトーンなので深刻さはない。続きを期待させる一冊だった。

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