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文部省の国体明徴政策 思想はどのようにして政策になるのか 叢書パルマコン09

植村和秀

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422204796
ISBN 10 : 4422204793
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和10年の天皇機関説事件を梃子に、文部省が火中の栗を拾うようにして本格的に乗り出した国体明徴政策。文部官僚伊東延吉を軸に進められたこの政策は、様々な問題をはらみながらも、昭和12年の『国体の本義』発行よって世間の耳目を集めることになる。従来はイデオロギー批判が主であった主題を、近代的な官僚制の一政策として捉え直し、思想の政策化過程を克明に明らかにすることで、日本的官僚制の宿痾をえぐりだす研究書。

【著者紹介】
植村和秀 : 1966(昭和41)年、京都市生まれ。京都大学法学部卒業。京都大学法学部助手などを経て、現在、京都産業大学法学部教授。専攻、日本政治思想史、比較ナショナリズム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 半木 糺

    戦前の国体明徴政策とその結果生まれた『国体の本義』の編纂過程を文部省官僚の立場を軸にして思想史的に叙述した著作。著者は「思想家がいかにして現実政策に関わるべきか」を主な問題意識としてきたように見えるが、まさにそのような観点から書かれた稀有な書籍である。悪名高い国体明徴運動が、その高邁な理想とは裏腹に予算と納期という官僚体制の宿痾に飲み込まれていく様は、日本だけでなく、膨大なテクノクラートと機構を抱え込まざるを得ない近代国家の宿命として読み取ることが出来る。その意味で本書は普遍性を持った思想史書である。

  • takao

    ふむ

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