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ISBN 10 : 4831826480
Content Description
原始仏典や大乗経典の教説をひもとき、釈尊および仏教史における男性観、女性観を明らかにし、仏教が女性蔑視の宗教であったのか否かを検証する。また、『法華経』に説かれる提婆達多と龍女の即身成仏について、日蓮の解釈を通して分析し、“女性差別”と批判されてきた「変成男子」の思想の核心に迫る。
目次 : 第1部 検証・仏教は女性差別の宗教か?(仏教は女性蔑視の宗教か?/ 釈尊の公平な女性観/ 『テーリー・ガーター』の〓剌とした女性像/ ヒンドゥー社会の偏った女性観/ 小乗仏教の差別的女性観/ 「三従」説と「五障」説の出現/ 大乗仏教による女性の地位回復/ 「変成男子」の意味すること)/ 第2部 男性原理・女性原理で読む日蓮(日蓮の男性観、女性観/ 男性原理と女性原理の本迹/ 「二求両願」に見る男性観、女性観/ 提婆と龍女の成仏は一体/ 「一念三千」と「南無妙法蓮華経」の概略/ 一念三千の成仏から見た提婆と龍女/ 修徳・性徳としての提婆と龍女/ 「貧愛・無明の父母を害せよ」/ 明らかに見る智慧の大切さ)
【著者紹介】
植木雅俊 : 仏教思想研究家。日本ペンクラブ会員。1951年、長崎県島原市生まれ。島原高校卒、九州大学理学部卒。理学修士(九州大学)、文学修士(東洋大学)、人文科学博士(お茶の水女子大学)。東方学院で中村元博士の下で印度学・仏教思想論などを学ぶ。著訳書に『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下(岩波書店、毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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