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下山事件(ケース)

森達也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784104662012
ISBN 10 : 4104662011
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2004
Japan

Product Description

あれから半世紀。残った者たちの重い口を開かせることが、果して出来るのか?

 その列車がゆっくりとカーブを描きながら目の前を通過したとき、日本の歴史も大きく軋みながら軌道を変えた――。『彼』の情報が恐ろしく重要なものだと分かったのは、ジャーナリスト・斎藤茂男と出会ってからだった。関係者はどんどん鬼籍に入り、取材はタイム・レースだ。生き残りたちを懸命に探して会う「僕」の旅が始まる……。

Content Description

その列車がゆっくりとカーブを描きながら目の前を通過したとき、日本の歴史も大きく軋みながら軌道を変えた―。『彼』の情報が恐ろしく重要なものだと分かったのは、ジャーナリスト・斎藤茂男と出会ってからだった。あれから半世紀。残った者たちの重い口を開かせることが、果して出来るのか?生き残りたちを懸命に探して会う「僕」の旅が始まる…。

目次 : 第1章 下山事件/ 第2章 事件の連鎖/ 第3章 テレビでの日々/ 第4章 スクープへの予感/ 第5章 決裂と挫折/ 第6章 終幕

【著者紹介】
森達也 : 1956年広島県呉市生まれ。テレビディレクター、映画監督。98年、自主制作ドキュメンタリー映画『A』を発表、ベルリン映画祭に正式招待される。2001年、その続編『A2』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • cronoq

    「下山事件の真相を暴くルポルタージュ」と思いきや、途中からどんどん脱線。最後は「下山事件の取材をする森達也の軌跡」へ。なお、下山事件についての新事実や新解釈等は本書にはあまり多くは記載されていないし、森も結論を急いではいない。要するに、これは森の取材ノートのようなものなのだろう。森が何を意図して本書を出版したのか、いまいちよくわからなかった。本書に登場する何名かの取材対象者へのエクスキューズなのだろうか。なお、本書を含む「三部作」の残りの2冊は未読なので、近いうちに読んでおきたい。

  • tama

    昭和24年(1949年)7月5日、初代国鉄総裁の下山定則は突如姿を消し、翌日未明、常磐線五反野ガード下で轢死体として発見される。他殺を印象づける証拠の数々に反し、警察の最終的な結論は「自殺」。この事件をきっかけに、日本は戦後の復興と繁栄へと突き進む。昭和史最大の謎を、ドキュメンタリー映画「A」の森達也が追ったノンフィクション。陰謀論と紙一重の、にわかには信じ難い組織や人物が続々と登場。しかし徐々に見えてくる事件の真の姿は、その後の日本の辿る運命を確かに暗示しています。

  • あらい/にったのひと

    文章は流石に上手い。が、割としょうもない本。まあ16年前の本ということでジェンダーロール的なところは見逃すとしても、週刊朝日との揉め事は、ねえ。それとは別に正義云々と最後の方で言い訳しているけど、そんなん自覚があるなら黙って恥知らずな人生を歩みなさいよ、と思う。まあ人生でそんな機会は無いけれど、この人には絶対に取材されたくないなあと思いました。1日で読み終わるけど、下山事件に関してある程度網羅的な話を知るには丁度いいかもしれない。

  • たぬうさぎ

    あまりにも真相が不明で謎めいているのが不思議で、何かはっきりさせたい気持ちで読んだ本。 だけど読んで行くうちに、日本にとってこの事件の本質はそんな単純なことじゃないと気づかされる。 戦後何十年も経って生まれた者には無い感覚だったけど、あのころの日本と今の日本の地続き具合に膝が震えました。 事件の真犯人や本当の黒幕についての明確な見解を提示して欲しいなら手に取らない方が良いと思います。

  • UL1007

    戦後の混乱の中で米情報機関の暗躍、右翼、左翼、政治家の深い関わりがよくわかる本。戦後、財閥系や既得権益者を弱体化させるために左翼、共産党を担いだが、アジアが赤化していくことと反共化の流れの中で、はしごを外すことになる。他の紛争国でやられているのとそっくりなことが日本でもやられていたことを知った。後書きの後味が悪いね。

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