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ベトナムから来たもう一人のラストエンペラ-

森達也

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784048838283
ISBN 10 : 4048838288
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2003
Japan

Product Description

王位を継ぐ代わりに、祖国解放の独立運動に身を枠げたクォン・テ。革命家ファン・ボイ・チャウとの運命的な出逢いによって、一九〇六年日本を訪れる。犬養穀や玄洋社の頭山満、新宿中村農相鳥愛蔵・黒光夫妻ら、留学生を支えた日本人との交遊、そして満州国建国に奔走したアジア主義者大川周明、松井石根の暗躍。 「僕らの王子は日本に殺されたようなものなのに、どうして日本人は維もそのことを知らないのですか」ひとりのベトナム人留学生の呟きに導かれ、日本に憧れて翻弄されつづけた王族の数奇な生涯が鮮烈に廷る!

Content Description

王位を継ぐ代わりに、祖国解放の独立運動に身を捧げたクォンデ。革命家ファンボイ・チャウとの運命的な出逢いによって、一九〇六年日本を訪れる。犬養毅や玄洋社の頭山満、新宿中村屋相馬愛蔵・黒光夫妻ら、留学生を支えた日本人との交遊、そして満州国建国に奔走したアジア主義者大川周明、松井石根の暗躍―。「僕らの王子は日本に殺されたようなものなのに、どうして日本人は誰もそのことを知らないのですか」ひとりのベトナム人留学生の呟きに導かれ、日本に憧れて翻弄されつづけた王族の数奇な生涯が鮮烈に甦る。

目次 : 第1章 クォン・デへの旅立ち/ 第2章 革命家ファン・ボイ・チャウ/ 第3章 黒幕組織、玄洋社/ 第4章 革命の王子、待望の訪日/ 第5章 日本からの脱出/ 第6章 漂泊の日々/ 第7章 憧れ続けたベトナム

【著者紹介】
森達也 : 1956年生まれ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く制作。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、各国映画祭でも高い評価を受ける。2001年「A2」が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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敢えて厳しいことを書く。 森は自分が直接...

投稿日:2021/04/16 (金)

敢えて厳しいことを書く。 森は自分が直接、関わった取材などに関しては、独自の視点が非常に面白い。 しかし、取材不足と思われる物や、言葉が独り歩きした頭でっかちな本は、ひどい。 これは、題材は面白いのに、取材不足だと思う。 文庫になっているのが不思議。 識者が調べ直したら、質の差が思い切り出ると思うので、専門家の著作を待ちたい。

ダム さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • samandabadra

    1906年ベトナムの解放を目指す革命家ファン・ボイ・チャウを追って来日し、それから45年もの間、放浪の生活を送ったベトナム阮朝の始祖の直系の子孫クォン・デ(1881-1951)の生涯をつづる物語。すべてが綿密に編まれた事実だったら良かったのだが、あとがきで作者が作為的に書き加えたところがあると正直にいっているため、どれが真実でどれがそうではないのかよくわからない。もともとドキュメンタリー映画を撮るのが専門という方らしいので、ドキュメンタリー(よりももっとフィクションが入った?)映画としてみるのが正解か?

  • Uz あなぐま

    とても不運な人だった、結果的に若い情熱で人生を狂わせ報われなかった。革命の英雄としては凡庸であり、努力も覚悟も足りなかった。それでも植民地支配の苛烈さに行動を起こさずにはいられなかったのだろうし、その気持ちは本物だったのだろう。取材の終盤ベトナムでグェンについての記憶が消えかけているという展開には驚いた、まさに歴史は勝者が作る。教育の大切さと、共感や想像力を無くした集団の残酷さは、繰り返し思い出さなくてはいけない。

  • ワッピー

    日本では忘れられたベトナムの王族クォン・デを追って、時をさかのぼり、ベトナムに渡り、そしてそこでその墓を見るまで、一気に読んでしまいました。列強の国策に翻弄され、40年待ち続けて、独立の夢かなわず、故国に帰ることなく亡くなったクォン・デの悲劇。アジアの近代史ということで、目からうろこの事実がいっぱいありましたが、護衛のフィクションは罪だねぃ。あの部分を見てこの本を読もうと思ったんだから。

  • Ryoichi

    時代の光にあてられない人にだって物語はある。非常に人間臭いとこが逆におもしろい。

  • 暇人

    ラストエンペラーと言えば清の溥儀が有名だが、実はベトナムのラストエンペラーも日本にいた。歴史にまったく出てこない人物だ。 長い間、右翼の大物の保護化にあったが、歴史の流れに翻弄され、あっと言う間に忘れ去られた。 本人の能力の問題もあったろうが、中国大陸や朝鮮半島に比べると人材がいなさ過ぎた。 後年に関係者、関係国の厄介者として扱われ、遠い異国で人生を終えてしまうのだが、どこまで本人は周囲を取り巻く環境を理解できたのだろうか?自分の意思で出国したとはいえ哀しい人生だ。

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