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夜行

Tomihiko Morimi

User Review :3.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093864565
ISBN 10 : 409386456X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan

Content Description

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。

 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。
 旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

【著者紹介】
森見登美彦 : 1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。2003年「太陽の塔」で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で第20回山本周五郎賞を受賞。10年『ペンギン・ハイウェイ』で第31回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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森美登美彦作品は必ず読んでいるのですが、...

投稿日:2021/06/16 (水)

森美登美彦作品は必ず読んでいるのですが、今回の作品はミステリーホラーと言いましょうか、何かゾワッとする感じがしました。欲を言えば、読み終わったときに何か喉につかえた感じがする終わり方だったのでもう少し物語の結末をはっきりさせる方が良かったのではないかと思いました。

たまちゃん さん | 奈良県 | 不明

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爽やかな物語を想像していたら、実はそうで...

投稿日:2021/04/19 (月)

爽やかな物語を想像していたら、実はそうではない。読み進めていくとゾワっとする感覚があり、ワクワクする展開もある。絵に込められた謎に引き込まれて一気によめてしまう。呼んだあとでさえも、深読み要素が残ってそこも楽しめる。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    森見登美彦は、新作中心に読んでいる作家です。本作はシリアスな幻想怪異青春譚といった感じです。著者のユーモラスなファンタジーが好きな方には、合わないかも知れませんが、私はこの世界観好きです。但し、結末がぼんやりとしているので、もう少しインパクトが欲しかったかなぁ。

  • へくとぱすかる

    「ぽんぽこ仮面」読了直後の本書。あまりの世界の違いにたじろぐ。妖怪でも悪意でもない、夜そのものの不条理な怖さと、世界の歪みとずれ。こういうのを幻想小説と呼ぶべきなのか。気がつけば物語全体が夜の時間に包まれていた。明けない夜の淋しさ、距離感の抜群な表現がすばらしい。図書館本だったので、約1年間「読んでる本」登録のままでした。今回ようやく読了。

  • 風眠

    ここに存在している私は、確かに存在しているのだろうか?もしかしたら誰かが見ている夢の中の存在かもしれないし、知らぬ間に異世界へと迷い込んでいるのかもしれない・・・。夜の闇に囚われた芸術家が描いた『夜行』という連作絵画に誘われ、旅先でもうひとつの夜を彷徨う人々。永遠のように広がる夢幻の世界が反転する時、夜の向こうから射してくるのは、曙光。その光は、朝の兆しか、まやかしか。架空と幻想が、入れ子のように重ねられた物語でありながら、重厚すぎない文章がいい。阿保完全封印!こういう大人っぽいモリミーも、嫌いじゃない。

  • カメ吉

    怖い作品でした。不思議な作品でした。『きつねのはなし』のような読後感でパラレルワールドの中に迷い込む感覚でした。 『曙光』と『夜行』と二つの世界でそれぞれのストーリーがあってミステリーより不気味な感じでした。

  • ehirano1

    何かしらの解決を追求するミステリーと何かしら解決を(必ずしも)追求しない純文学を融合させるというチャレンジングに加え、パラレルワールドの要素を含ませた情報量の大変多い本作品は、多くの読者をさぞ困惑させたのではないかと推測しましたwww。かくいう私は勿論真正の困惑者です。一方で、考察することが愉しい作品でもあると思いました。

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