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精選女性随筆集 森茉莉 吉屋信子 文春文庫

森茉莉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167921200
ISBN 10 : 4167921200
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

父・鴎外に愛されて育った森茉莉は、豊かな想像力と鋭い批評性を兼ね備えたエッセイを数多く生み出した。一方、清純な作風で人気を博した少女小説の大家・吉屋信子は、抜群の観察眼で当時の文壇の様子を鮮明に浮かび上がらせる。対照的な二人の随筆の中から、小池真理子が「精選」した珠玉の一冊。

目次 : 森茉莉(幼い日々/ 好きなもの/ 三つの嗜好品/ エロティシズムと魔と薔薇/ 最後の晩餐 ほか)/ 吉屋信子(逞しき童女(岡本かの子と私)/ 純徳院芙蓉清美大姉(林芙美子と私)/ 與謝野晶子/ 底のぬけた柄杓(尾崎放哉)/ 本郷森川町/ 宇野千代言行録/ 馬と私/ 廿一年前)

【著者紹介】
森茉莉 : 1903(明治36)年、東京生まれ。森鴎外の長女。19年に結婚、22年に渡欧し、ロンドンで鴎外の死を知る。57年に『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。87年、逝去

吉屋信子 : 1896(明治29)年、新潟生まれ。女学校在学中から少女雑誌に短歌などを投稿。卒業後に上京し、1916年に「少女画報」に「花物語」を発表し、注目を集める。73年、逝去

小池真理子 : 1952(昭和27)年、東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年、「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。96年『恋』で第114回直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 森茉莉はJUNEとか色々患っていた頃に全部読んだ。パッパと私。吉屋さんは他の女流作家への評伝が多かった。この二人を並べたのが面白いなあというか、やっぱり総天然色の生まれながらのお嬢様と意図せずこんな形で比べられちゃうと吉屋さんも辛かろうという気になった。林芙美子の死後にあの人はフランス語に小説が訳されること新聞小説になることを望んでたけど、それができずに亡くなった…、でも私はどっちも叶えたもんね〜的な文章に正直辟易した。茉莉お嬢様は他の女はどうでもいいから、三島等の死者を率直に悼む。天然ものには敵わない。

  • 真琴

    対照的な二人による随筆集。森茉莉の作品からは、天真爛漫さ、美に対する感性が伺える。幼年時代を過ごした千駄木の家での日々を描いた「幼い日々」は絶品。(鴎外の溺愛っぷりが半端ない)吉屋信子の岡本かの子、林芙美子等との交友関係を描いた作品からは、優しくユニークで鋭い観察眼を持った人だと感じた。吉屋信子は少女小説のイメージがあるが、家庭小説や歴史小説、幻想寓話作品も書いていると知りそちらも気になり読んでみたい。 (読書メーター記録1000冊目!)

  • ぴちか

    森茉莉と吉屋信子の随筆を並べると、2人が対照的でありながら鋭い洞察力と確固たる自己を持っているという共通点のある女性である事が感じられました。森茉莉の「幼い日々」は、鴎外との思い出や母・しげとの関係が書かれているのだが、何となく戻れない日常への郷愁が感じられる名品です。吉屋信子は他人を観察するのが上手く、「逞しき童女」「純徳院芙蓉清美大姉」「与謝野晶子」「宇野千代言行録」のどれも、相手の言動を素直に描写しつつもどんな人物だったのかが読者によく伝わる名文です。秋の夜長に読むのにぴったりの随筆集でした。

  • どら猫さとっち

    森鷗外の娘で、独特の美の世界観と文章力で読者を魅了する森茉莉。少女小説から幻想小説まで、あらゆるジャンルで活躍した吉屋信子。二人の女性作家の随筆を、小池真理子がセレクト。自らのことを題材にして書く森茉莉と、他の文学者を評論する吉屋信子の対比が面白い。吉屋信子が林芙美子や宇野千代などの交流が、こと細やかに描かれているのに誠実さを感じる。

  • ささ

    ◾️多分、森茉莉さんは初読。幼い日々、恋愛には、森鴎外への愛が詰まっている。一種のラブレター。幼い日々は、文章が美しく、きらきらと輝いていた子供時代のわくわく感が伝わってくる。吉屋信子さんの『底の抜けた柄杓』は思っていたより短い話だった。尾崎放哉は亡くなった地でとても嫌われていた、という話を何かでちらっと読んだ気がするけれど、吉屋さんの描く尾崎放哉からは酒に溺れて全てを失う物悲しさが感じられる。岡本かの子、与謝野晶子と出会った話はとても貴重。特に岡本かの子との出会いのバチッと互いの波長が合う様子が美しい。

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