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皇子たちの南北朝 後醍醐天皇の分身

森茂暁

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122049307
ISBN 10 : 412204930X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2007
Japan

Content Description

後醍醐天皇の夢の実現のため、命さえ惜しまず働く尊良、世良、宗良、恒良、成良、義良、護良、懐良らの皇子たち―はじめは討幕計画の推進者として、のちには各地の南朝軍の旗頭として果敢に戦い、南北両朝統合に至る激動の時代に全青春を費やす―彼らの姿をとおして、新たな南北朝史を描く一冊。

目次 : 1 討幕運動の展開/ 2 父子の相剋/ 3 南朝の足跡/ 4 漂泊の征夷大将軍/ 5 征西将軍宮懐良親王/ 付 諸皇子の誕生とその母たち

【著者紹介】
森茂暁 : 1949年(昭和24)、長崎に生まれる。1972年(昭和47)、九州大学文学部国史学科を卒業。1975年(昭和50)、九州大学大学院文学研究科博士課程を中途退学し、九州大学文学部国史研究室助手となる。その後、京都産業大学教養部助教授、山口大学教養部教授・人文学部教授を経て、1997年(平成9)、福岡大学人文学部教授。1985年(昭和60)、文学博士(九州大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 兵士O

    僕が以前住んでいた鹿児島市の谷山地区には、後醍醐天皇の皇子、懐良親王が住んでいたという御所ヶ原という城跡があります。今でこそ斎場と化した一帯ですが、南北朝オタクだった中学生の僕はここに来て、昔の懐良親王はここで桜島を眺めたんだろうな、と感慨にふけったものです。他にも、後醍醐天皇が流罪の時に全国に令旨を送って復権に貢献したものの悲劇的な死を遂げた護良親王と、信濃などを転々とした漂泊の歌人宗良親王の二人は僕が特に好きな皇子なのでこの本を読んで、またその想いを新たにしました。また、興良親王と良成親王も分かった!

  • 浅香山三郎

    『太平記の群像』よりもマニアック。後醍醐の皇子たちに焦点を絞つた評伝をまとめる。 歌人でもあつた宗良親王、事績のよく分からない3人の親王(令旨を発した宮将軍、兵部卿親王、常陸親王)などが印象深い。平時ならば、事績が分からないとか、京都以外で亡くなるとかいつたことがない身分の人たちがかくも数奇な運命を辿つた、南北朝時代の特異さを認識させられる。

  • MUNEKAZ

    武闘派の護良親王や九州に覇権を築いた懐良親王など父・後醍醐天皇に似て武張った印象のある南朝の皇子たちであるが、和歌の名手である文人・宗良親王や法親王として穏やかに一生を終えた法仁など様々な人物がいたことが印象的。ただ彼らの人生も父帝の「倒幕」路線に最後まで縛られており、ジリ貧となっていく南朝の中で色々ともがいている姿は哀愁すら感じさせる。

  • 可兒

    日本全国の「南朝」たちが日本史選択者に面倒くささを与える根本原因についての話

  • 左近

    1988年に中公新書から出たものを、2007年に文庫化。後醍醐天皇と、その皇子たちを通して南北朝時代を見る。投降と離反が繰り返され、敵と味方がコロコロ入れ替わるグチャグチャの日々だが、理念よりも実利重視という点では、ある意味、合理的な考え方と言えるのかもしれない。全体的には北朝が優勢だったとはいえ、南朝も一定の権威と勢力を維持しており、更に諸勢力が絡んでくる。どちらが正統かという問題ではなく、まさに二朝並立、内乱の時代。足利直冬という人物は、かなりマイナーだけど、物凄く興味深い一生を送ったような気がする。

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