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わたしのいけない世界

森美樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396636425
ISBN 10 : 4396636423
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森美樹 ,  

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • そら

    タイトルどおり"わたし"が年下の男性を欲のままに扱う連結短篇。虐待の可能性がある男児を、資産家の女児が自宅地下の核シェルターに匿う。たった3日間の出来事は、男児の父親が溺死した事件で幕を閉じる。やがて彼らは大人になり、別の形で再会する。章が変わり、年増の主婦が男子大学生のママになる話は、落ちていく様子から不穏さが立ち込める。二つの話がリンクし、年齢性別関係なく人の欲が身体の内側に入り込んでくるような、じっとりとした読了感。猛暑の中、汗と共に心も粘ついてしまった。

  • sayuri

    「アルバローズの床」「わたしのいけない世界」「明るいひかげ」「わたしの素敵な世界」四話収録の連作短編集。終始不穏な空気に包まれていた。小学6年生の志摩佳月は、ある日、虐待の痕が残る小学1年生の柊を拾い、自宅の地下シェルターに匿う。一見善意の行動に思えるが、佳月の行動には支配欲や執着などの危うさが感じられる。15年の時を経て再会した佳月と柊。佳月の夫で幼馴染の琉人も加わり、掴みどころのないこの三人が一体どこへ向かうのか全く予測不可能な展開だった。人の心の奥深くに潜む邪悪な欲望を覗き込んでしまった様な読後感。

  • けいこ

    ん〜読み終わってもう2週間くらい経ってしまった。怪しい世界に引き込まれてどんどんと読み進めたのに、共感する事も無く読了。裕福な家庭の女の子が、貧しい家で虐待されている年下の男の子を拐って自宅のシェルターに閉じ込めた。そして2人の秘密を持つ。それから15年後、2人は再会する。その出来事が軸になっているものの、他の章では主人公を変え、別の話になっている。ふとした時に沸く止められない女達の欲望。その滑稽さと痛々しさ。森さんお得意の女の生々しさが始終漂う1冊だった。

  • ちょこよこ

    いいですね。濃厚なんだけど、生々しすぎずドロドロしすぎず、それでもしっかりと暗い欲望が伝わってくる丁度いい感じ。

  • 桜もち 太郎

    「僕の小さな希望は、とざされた暗闇の中でのみの存在でした」、作中の作家・柊朱鳥の一文。連作短編集だが、短編というより全てが繋がっている長編のようだった。「女の子は十二歳で、すでに女でした。男の子は七歳で、人生に疲れていました」そんな男の子を女の子が監禁する独占欲。たった三日間の出来事だけれど、男の子の人生に大きな影響を与えた。自分の玩具のように扱い、捨ててしまった女の子。物語の終盤は、よく似た子供が出てくるが、結果何を言いたいのかわからなかった。どの作品も何となく隠微な感じがした。

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