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アインシュタインvs.量子力学 ミクロ世界の実在をめぐる熾烈な知的バトル

森田邦久

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784759815948
ISBN 10 : 4759815945
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アインシュタインは本当にまちがっていたのか!?天才物理学者が生涯をかけてつらぬいた量子力学批判。その意義を問い直し、新たな解釈に挑む。量子力学は不完全なのか。量子力学は実在の世界をとらえているか?

目次 : 古典論の危機と量子論の誕生/ 第1部 量子論の創始者としてのアインシュタイン(アインシュタインによる革命―粒子としての光/ ボーアによる革命―飛躍する量子/ アインシュタインによる二度目の革命―因果律の危機)/ 第2部 量子力学の誕生(量子力学の完成―ついに全貌を見せた新しい力学/ 不確定性関係の発見―位置と運動量は同時に測定できない/ 相補性概念の発見―測定装置と対象は切り離せない)/ 第3部 量子力学の反対者としてのアインシュタイン(可動式二重スリットの思考実験―不確定性関係は成り立っているか/ 光子箱の思考実験―相互作用なしで測定は可能か/ FPRの思考実験その1―量子力学は完全か/ FPRの思考実験その2―自然界に非局所性はあるのか)/ 第4部 アインシュタインはまちがっていたのか(多世界解釈と軌跡解釈―量子力学の解釈のさまざまな試み/ 時間対称的な解釈―過去と未来が現在を決める)

【著者紹介】
森田邦久 : 1971年兵庫県生まれ。大阪大学基礎工学研究科・文学研究科修了。博士(理学)と博士(文学)を取得。早稲田大学高等研究所准教授などを経て、2013年から九州大学基幹教育院准教授。専門は科学哲学、科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 俊介

    アインシュタインが量子力学に対してどのような態度をとっていたのかを出来る限り議論に即して明らかにした力作だ。数式を使わず一般向けに分かりやすく書かれているとはいえ、やはり量子力学は、あまりに専門的で難しい。ただ本書は専門的な理論を扱うだけではなく、科学哲学としての視点も備えている。哲学もそれはそれで難しいけど、誰にでも開かれているところが良いところだ。アインシュタインは量子力学に議論を挑むことで『実在』そして『因果律』を守ろうとした。その議論を通じて学びうることは、物理学者のみならず、我々にも多いと思う。

  • ノンミン

    量子論、量子力学が誕生していく過程が、当時の科学者・物理学者の間の論争などをもとに説明されていました。特に、アインシュタインは、量子力学や科学哲学に対して、思考実験などを積み重ね、造詣が深い人物だったことがわかりました。本書の最後になると、量子力学がいかに古典物理では説明できない全く新しい分野であると感じました。

  • マウンテンゴリラ

    相対性理論や量子力学といった現代物理学を代表する理論が世に出てから、優に100年以上がたっているが、我々一般市民が世界観を変革する必要に迫られるものでもないせいか、理論として日常に浸透しているとは言い難い。しかし、科学理論の背景には哲学理論があり、ニュートン力学の時代にはデカルトの近代合理主義を代表する哲学が主流であったが、現代ではそれが人類の継続性において批判的に見られる場合が多いと感じられる。それと同様に、物質観においても、かつての絶対空間、絶対時間という概念が相対論によって覆り、→(2)

  • Junya Akiba

    日本人の先生による量子論の解説書。読みやすくてわかりやすくてためになります。改めて量子論の概念とそれをめぐる偉大なる科学者たちの思考実験の数々に触れられて少しは理解が深まったかも。それにしても、過去の偉人たちの飽くなき探求心に改めて頭が下がります。アインシュタインとニールス・ボーア。コペンハーゲン解釈をめぐる論争とEPRの思考実験、、、すぐに忘れちゃいそうだからまた読まなきゃ。

  • 無人島

    アインシュタインはやはり天才。物理学にかける熱量はもちろん素晴らしいが、哲学的な素養も最低限持ち合わせ、物理学の境界設定を自覚的に行っていた。それに比べるとボーアは、確かに聡明ではあるが、やや哲学センスはアインシュタインに見劣りする。勝守氏のボーア論を読めば印象は変わるのかも知れないが。

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