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マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論 搾取と暴力に抗うために

森田成也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766427349
ISBN 10 : 4766427343
Format
Books
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いまよみがえる、マルクス主義×フェミニズム。広がった格差の中で女性への差別と暴力を構造的にとらえながら、ネオリベラリズムがもたらした女性搾取のための詭弁「セックスワーク論」を正面から批判し、資本主義と男性支配という現代の二つの支配的な社会システムの悪辣さを白日のもとにさらす。

目次 : 第1部 再生産、平等、性暴力(マルクス主義フェミニズムと社会的再生産理論/ 日本国憲法と平等権―フェミニズムから読み解く戦後平等権論争/ 戦時の性暴力、平時の性暴力―「女性に対する暴力」の二〇世紀)/ 第2部 売買春、ポルノ、セックスワーク論(売買春とセックスワーク論―新しいアボリショニズムをめざして/ ポルノ被害と新しい法的戦略の可能性/ マルクス主義と売買春―セックスワーク論はなぜ間違いか)

【著者紹介】
森田成也 : 1965年生まれ。大学非常勤講師。ポルノ・買春問題研究会メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • katoyann

    セックス・ワーク擁護論やポルノグラフィの問題点について論じた本。売買春の容認は家父長制社会における女性の従属の容認とイコールであるという議論は刺激的である。売買春の廃絶を訴える論文であり、ポルノグラフィも規制すべきという立場をとる。論旨も根拠も明快だが、同じ立場になれるかと問われると、私自身は曖昧な立場になる。

  • kenitirokikuti

    ポルノ・売春問題研究会(APP研)のひと。マッキノンの批判ポルノ分類5種を拡張したの作ってるが、hentai的なアニメ・漫画絵が公共の場に掲げてあると、それを見て加害される環境ポルノとしている。やっぱこいつらか。日本はポルノ大国で、porunohabの検索ワードの上位にJapaneseやhentaiがある、と言っている。セックスワーク論など資本家の懐柔策であり、反対派の切り崩しでしかない。あと、商品ポルノが悪なのではなく、家父長制下のセックスは女を抑圧している、といった勢い。

  • Kaoru

    屡々話題に上る、ポルノや性風俗産業について、もやもやしたものが晴れるような感覚だった。ここまで言い切ってくれると、思考したり論じたりする助けになるため有難い。自分はどちらの立場であろうか、と考え直すことができた。ポスターやポルノなどが性的搾取にもなりうると発言する方が、過激なフェミニストだと糾弾される場面をSNSで数度見掛けたが、データや実際の性犯罪者の発言を見ると、また見え方が変わってくる。

  • TNdler

    セックスワーク論に興味があってSWASHの『セックスワーク・スタディーズ: 当事者視点で考える性と労働』を読んだところ、セックスワーカーの自己決定権を前面に押し出している一方で買春者と風俗事業者が不可視にされているようなモヤモヤがあったのでこの本を読んでみたら、痛快な程の反論があったのでとても興味深かった。第二章の日本国憲法の平等権解釈の部分は私に法律的な知識が足りないので難しかったが、他の章、特に第四章 売買春とセックスワーク論と第五章 ポルノ被害と新しい法的戦略の可能性は女性なら必読だと思う。

  • たろーたん

    セックスワークとポルノの章が白眉と聞いたので、そこを読む。セックスワークの法体系について、現在では、@売り手の女性を非犯罪化して、保護支援の対象とし、他方で売春者、業者を処罰する「北欧モデル」と、A全てを非犯罪化する「包括的非犯罪化モデル」がある。そして、リベラリズムからAの方を推す国が多いが、筆者は@を推している。以前あったすべてを禁止する場合は、搾取されている女性も犯罪者になるため通報できないし、女性自身も犯罪者としてスティグマ化してしまうから論外として、非犯罪化に関しても著者は認めていない。(続)

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