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体罰と戦争 人類のふたつの不名誉な伝統

森田ゆり

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784780309867
ISBN 10 : 4780309867
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan

Content Description

体罰と戦争で傷つき、死ぬ子どもたち。体罰は「しつけのため」戦争は「国を守るため」。暴力―人類はいつ、この悪しき伝統を止めるのだろうか。暴力とは何かを問い続けてきた森田ゆりの人間のいのちと尊厳を守る渾身の書。

目次 : 1 体罰と戦争の8つの共通点/ 2 怒りの仮面/ 3 体罰とファシズム―ヒトラーの場合/ 4 ジェンダーと大量殺人―宅間守の場合/ 5 体罰の6つの問題性と戦争の6つの問題性/ 6 戦争とトラウマ/ 7 マイケル・ジャクソンの思想―子どもの癒やしは世界の癒やし

【著者紹介】
森田ゆり : 元カリフォルニア大学主任研究員、元立命館大学客員教授。1981年からCalifornia CAP Training Center、1985年から5年間は、カリフォルニア州社会福祉局子どもの虐待防止室のトレーナーとして勤務。1990年から8年間、カリフォルニア大学ダイバーシティ・トレーナーとして、多様性、人種差別、セクハラなど、人権問題の研修プログラムの開発と大学教職員への研修指導に当たる。1979年から今日まで、先住アメリカ・インディアンの人権回復運動を支援し、日本とインディアンとの交流に携わってきた。『聖なる魂―現代アメリカ・インディアン指導者デニス・バンクスは語る』(朝日新社社)で1988年度朝日ジャーナル・ノンフィクション大賞、『あなたが守る あなたの心・あなたのからだ』(童話館出版)で1998年度産経児童出版文化賞受賞。1997年、日本でエンパワメント・センターを設立し、行政、企業、民間の依頼で、多様性、人権問題、虐待、DV、しつけと体罰、性暴力、ヨーガ、マインドフルネスなどをテーマに研修活動を続けている。アロハ・キッズ・ヨーガを主宰し、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設などで、とりわけ虐待のトラウマや脳神経多様性の子どもたちにヨーガを教えると同時にそのリーダーを養成している。2016年度アメリカン・ヨーガ・アライアンス賞受賞。2001年、虐待に至ってしまった親の回復プログラム「MY TREE ペアレンツ・プログラム」を開発。各地にその実践者を養成し、過去18年間で1138人の回復者を生んでいる。第57回保健文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    体罰と戦争。森田ゆり先生の著書。森田先生によれば、体罰と戦争には数多くの共通点がある。体罰も戦争も人権侵害行為であり、体罰も戦争も怒りという負の感情によって引き起こされて怒りという負の感情が残される。そして体罰も戦争も犠牲者になるのは社会的弱者。一時の自分勝手で自己中心的な感情た欲望が取り返しのつかない結果をもたらす。カリフォルニア大学主任研究員、立命館大学客員教授としてのご経験のある森田先生ならではの鋭いご指摘には納得させられる点がたくさんありました。

  • ゆう。

    体罰も戦争も、暴力を容認するのでは同じです。そして、やめられなくなるのも同じです。戦争は「国を守るため」、体罰は「しつけのため」。。。都合のいい口実です。だからこそ最大の人権侵害としてあらゆる暴力を捉えなければならないのだと思います。また、本著はマイケルジャクソンの思想についても取り上げられていました。子どもへの癒しは世界への癒しというメッセージは、とても深いと思いました。

  • たまきら

    体罰と戦争がいかに酷似しているかをきちんと説明している数ページのためだけでもよく価値がある本です。興味を覚えた対象を詳細に調べ上げて、わかりやすく心がこもった文章が心に響きます。ただ、マイケル・ジャクソンを情熱的に語る最終章は正直違和感がありました。彼自信体罰を受けた結果、起こしてしまった問題があるように思うので、「完全に無実だ!」はちょっと…。女性を監禁し強姦していた男が、彼女を強姦するたびに罪の意識で泣いたという話を思い出しました。不思議な読後感です。

  • ネギっ子gen

    多様性や人権、子どもや女性への暴力防止専門職養成に長く携わる森田先生の最新刊。最終章が「マイケル・ジャクソンの思想――子どもの癒やしは世界の癒やし」。「誤解され続けたポップ・スター」とあるが、私も誤解していた一人。整形を繰り返したことで、「白人になりたい黒人」とレッテル。真相は、遺伝性の尋常性白斑症が進行したため、やむなくとのこと。性虐待嫌疑も、子どもの父親が巨額な賠償金目当てに嘘を証言させた冤罪記事、と先生は断言。子どもの性的虐待被害者の声なき声を支える仕事に40年携わってきた先生の記述を信じたい。

  • katoyann

    体罰と戦争の共通点について、男性ジェンダーの問題を手がかりに考察した研究エッセイ。衝撃的な数値をまず一つ。日本の18歳未満の女の子の39%が性被害に遭う(76頁)。また犯罪と男性性の親和性が高く、犯罪者に占める女性の割合は2割と低い。著者は体罰で学習する男らしさが凶悪犯罪に繋がりうると示唆する。体罰は感情の抑圧を植えつけ、ひいては共感能力の欠如に繋がっていくという。焦眉は宅間守の精神分析。典型的な情性欠如(=サイコパス)であるが、被害児童8名のうち7名が女児で、背景に強いミソジニーがあるという。(続く)

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