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敗者の古代史戦いに敗れた者たちはどうなったのか? 中経の文庫

森浩一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784046017819
ISBN 10 : 4046017813
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森浩一 ,  

Content Description

彼らは本当に「敗者」だったのか?第二次世界大戦中から考古学界に身を置き、60年以上にわたり研究をリードしてきた日本考古学界の第一人者が、記録のなかでは「敗れた」と記述されながら、実際には語り継がれ、ゆかりの地で神として崇められてきた事象を、考古学・文献双方からのアプローチで、新視点を提示。古代に敗れた人たちの姿を浮き彫りにする。

目次 : 饒速日命と長髄彦/ タケハニヤス王とミマキイリ彦の戦争(前篇/ 後篇)/ 狭穂姫と狭穂彦/ 熊襲の八十梟帥と日本武/ 剱御子としての忍熊王/ 莵道稚郎子と大山守/ 飛騨の両面宿儺/ 墨江中王と曽婆訶理/ 大日下王と押木珠縵/ 市辺忍齒別王と皇子たち/ 筑紫君石井/ 物部守屋大連/ 崇峻天皇と蜂子皇子/ 山背大兄王と一族の死/ 蘇我氏四代―稲目、馬子、蝦夷、入鹿/ 有間皇子と塩屋連〓魚(しほやのむらじこのしろ)/ 大津皇子と高市皇子の運命―壬申の乱/ 大友皇子の死とその墓

【著者紹介】
森浩一 : 1928年大阪生まれ。同志社大学名誉教授。日本考古学・日本文化史専攻。同志社大学大学院修士課程修了。72年から同大学文学部教授。2013年6月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • AICHAN

    図書館本。日本書紀と古事記ではニギハヤイやナガスネヒコが敗者として描かれているが、事実は微妙に違うといった、敗者の側から見た日本古代史。なかなかに読み応えがあるのだが、古代の人名が読みにくくて、また同一人物に複数の名前があったりして、とても読みにくくわかりづらかった。それと、古代史最大の悪役にされた蘇我氏を一通りは引き上げているものの、大王(オオキミ)だったとは書いていない(私はオオキミ〈天皇〉だったと思う)のと、聖徳太子を実在の人物と見ているのが不満(聖徳太子は藤原不比等のでっちあげだと私は思っている)

  • 月をみるもの

    何回読んでも新たな発見がある。というか、何も知らないときには知らない人向けの、ある程度知識と思考の深さを備えた人にはさらに深い気づきを与えてくれる構成になっているのだ。

  • 雛子

    いくらか古代史が頭に入ってないとおいてけぼりをくらいそうな勢いで各章が押し寄せてきた。歴史や地理の授業を受けてるみたいで、なかなか読み応えがあった。著者の本、他にも読んでみたい。地元の西都(斎殿)原古墳群や髪長姫なども登場した。男狭穂塚や女狭穂塚の被葬者が気になる私としては興味深いところ。集中力が途切れ途切れのなか読んだので、さらっと表面だけしか読み取れなかったのが残念。また時間をおいて読み直してみたい。

  • moonanddai

    副題として「戦いに敗れた者たちはどうなったのか?」とありますが、単行本のように「記紀を読み直し、地域の歴史を掘り起こす」の方が内容的には合っているように思います。記紀で、必ずしも敗者と明確にされていない人たちへも思いを寄せていますし、敗者であっても地域で「神」として残っているものを掘り起こす…。行政用語で言う「地域創生」というものかもしれませんが、今では何となくトーンダウンの感があります。著者が活躍されていたころの「熱気」みたいなものを感じます。にしても、天皇位をめぐって随分いさかいがあったのですね…。

  • dzuka

    いわゆる奈良時代以前の争いに敗れて、日本書紀などに反逆者的記載をされた人物や勢力について、作者独自の視点で見直そうという試み。 豊富なフィールドワークの経験を活かした推理や地名からの連想で、豪族間の関係や天下分け目の戦いの解釈をしているところが目新しいが、いかんせん推測の域がでないのが残念。それにしても、古代もなんと戦争や謀殺が多く政権交代が繰り返さてきたこと。九州勢力が古代も、19世紀末も西から制覇した上で、廃仏したという歴史の繰り返しは興味深かった。

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