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祈りの証明 3.11の奇跡 角川文庫

森村誠一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041052075
ISBN 10 : 4041052076
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan

Content Description

報道カメラマンの長井は、突然東北に旅立ち、東日本大震災に巻き込まれた妻の行方を捜していた。長井は妻が入信していた新興宗教「まほろば教」が、被災地の人々に熱狂的に支持されている様子を目の当たりにする。一方、棟居・牛尾両刑事は、原発職員の相次ぐ不審死を調査するうち、「まほろば教」の暗部に肉薄する。やがて長井が目にした、妻の失踪に隠された衝撃の真実とは!?震災の現実を正面から描いた森村文学の集大成。

【著者紹介】
森村誠一 : 1933年熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞・日本ミステリー文学大賞・吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 空猫

    【3.11関連】震災は東北だけでなく阪神から始まり、カメラマンである主人公の妻の新興宗教へ傾倒、30年前の純愛と、原発とその背景、白骨死体、相次ぐ作業員の不審死、、、とてんこ盛りの内容。被災者に直に取材した様な彼らの言葉がとても重かった…戦争は悲惨だったが日常だったし終われば未来が見えたが、天災は平和な日常から突然地獄に突き落とされる上、放射能もれ事故は未来がない…。散らばった多数の点が繋がる様は唸らされたが、文体が昭和感満載だし、ミステリよりも当時の被災地の現状がメインかな。

  • エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

    平成29年 2月25日 初版。阪神淡路大震災のときは写真の鬼に徹していた主人公が3.11大震災の時には写真俳句の祖となり、学生時代の行きずりの恋人と、新興宗教に取られた妻を捜しに被災地巡礼をする。そこに巨悪新興宗教との絡みがある。最初はオウムがとおもったら統一教会的要素も出てきて、震災の補助金などで下衆く儲けている教祖は「こんな人はいるんだろうなあ」。鍵になりそうな白骨死体も誰か分からず、教祖の落とし胤ぐらいにしたら面白かったか。まあ森村先生で「証明」と銘打たれると買わないといけないジャンという程度でした

  • barcarola

    いろいろと詰め込まれているが、焦点がわかりにくい。というわけで、主人公であるカメラマン長井の旅を中心に据えて読んだ。

  • ☆やす

    東日本大震災、原発やそれに絡む利権、新興宗教。事実や歴史に基づく背景がある中で、報道カメラマンの主人公が『お遍路』で被災地を回りながら、妻と『昔の想い人』を追う物語。複雑に絡み合う設定が凄い。特に震災による被災地の描写は渾身。

  • カッパ

    亡くなられた森村誠一さんの作品とのことで、以前から読んでみたいと思っていました。なかなか重いテーマで、ようやく読了 社会的テーマの重厚な物語でした

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