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ISBN 10 : 4334101968
Content Description
本書における批判の眼目は、日本における西洋音楽の導入において、いかに我々は間違ってそれらを受け入れ、その上その間違いに誰も気がつかず、あるいは気がついた者がいたとしても訂正せず、しかも現在まで間違い続けてきたか、という点である。(「批判1 日本のクラシック音楽受容の躓き」より)明治期に導入された西洋音楽。だが、その釦は最初から掛け違っていた。そして日本のクラシック音楽は、掛け違った釦のまま「権威」という衣を纏い、今日へと至る。作曲家・指揮者として活躍する著者が、二十年を超える思考の上に辿り着いて示す、西洋音楽の本質。
目次 : 批判1 日本のクラシック音楽受容の躓き/ 批判2 西洋音楽と日本音楽の隔たり/ 批判3 邦楽のルーツ/ 批判4 なぜ行進は左足から始まるのか/ 批判5 西洋音楽と暴力/ 批判6 バロック音楽が変えたもの/ 批判7 誰もが吉田秀和を讃えている/ 批判8 楽譜から見落とされる音/ 批判9 歌の翼/ 批判10 音楽を運ぶ/ 批判11 現代日本の音楽状況/ 批判12 創(キズ)を造る行為
【著者紹介】
森本恭正 : 1953年東京都生まれ。作曲家・指揮者。東京藝術大学中退。桐朋学園音楽大学、南カリフォルニア大学大学院、ウィーン国立音楽大学で学ぶ。’85年よりウィーンに在住し、「YUKI MORIMOTO」の名で活動。2004年、オーストリア国立図書館主催のコンサート「作曲家の肖像」に日本人として初めて選出され、六十以上の手稿譜が同館に所蔵され現在も続く。’07年及び’08年、ヴィトルト・ルトスワフスキ国際作曲コンクール審査員を務める。指揮者としてはオペラを含むバロックから現代までの作品を指揮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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