Books

戦後「社会科学」の思想 丸山眞男から新保守主義まで Nhkブックス

森政稔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140912614
ISBN 10 : 4140912618
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森政稔 ,  

Content Description

戦後史の死角を衝く。「近代化」「大衆と市民」「ニューレフト」「新保守主義」をキーワードに解明する現代社会の特質。

目次 : 1部 「戦後」からの出発(「戦後」の意味と現代性/ 丸山眞男とその時代/ 日本のマルクス主義の特徴と市民社会論/ ヨーロッパの「戦後」/ 鶴見俊輔と「転向」研究)/ 2部 大衆社会の到来(大衆社会論の特徴とその「二つの顔」/ 大衆社会論期のいくつかの政治的概念について)/ 3部 ニューレフトの時代(奇妙な「革命」/ 知の刷新)/ 4部 新保守主義的・新自由主義的転回(新保守主義の諸相/ 新自由主義と統治性の問題)

【著者紹介】
森政稔 : 1959年三重県生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程中退。筑波大学社会科学系講師などを経て東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授。専攻は政治・社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    戦後の日本を中心とした社会思想などを丸山眞男から始めとして論じられています。政治思想と思ったのですが社会思想で懐かしい松下圭一や神島二郎の考え方を論じておられています。丸山先生の論文などは私も読んでいて同感するときも多いのですが、若干範囲が私の興味ある部分とは異なっていてもう少し新保守主義という論点であるならば高坂先生や衛藤先生等も論じてほしい気がしました。

  • trazom

    丸山眞男先生の戦後民主主義を出発点として、フロムの「自由への逃走」やリースマンの「孤独な群衆」を経て、ニューレフトが登場し、それが、新保守主義・新自由主義へと収斂してゆく戦後の社会科学の流れを概説している。極めて教科書的なバランスの取れた論考であるが、その中にも、パリ五月革命の歴史的意義の強調、高畠通敏さんや見田宗介先生への思い入れなど、著者なりの思想性も感じることができる。「大きな物語」(リオタール)が終焉し、ポスト構造主義に期待をした世代からすると、右傾化しつつある今の状況が危うくてならないのだが…。

  • 樋口佳之

    若い頃、例えば学生時代ならもっと真面目に読み込もうと思ったかもなのだけど…。もう古典的窮乏化論が復活しているのかと思う現況をかんがみるに、議論全体がなにやら空中を漂っているようで、気持ちが入らないで終わってしまった感じです。著作側の問題では無くて、あくまで自分の問題だけど。窮乏化論が力を持たなくなった80、90年代、2020年代の日本(外国でもあるようだけど)で生理用品の無償提供が議論されるとか想像できたでしょうか。

  • Kentaro

    社会科学とは何か、ということ自体、定義することは容易ではないが、通常の意味では、経済学、政治学、法学、社会学などの、社会を対象とする諸学問の総称である。かつて、たとえば戦前の日本などでは、社会科学が今日とはかなり異なる意味で用いられたことがある。今では信じ難いことだが、社会科学という語がマルクス主義とほぼ同義に使われ、マルクス主義が社会科学をほぼ独占していたこともあった。正統派マルクス主義は、封建社会から近代資本主義社会へ、そして社会主義・共産主義社会へ、といった社会発展を普遍的な科学法則として提示した。

  • 呼戯人

    政治学を中心とする社会思想史専攻の森政稔による戦後日本の社会科学思想史。民主主義をどのように日本に根づかせるかという問題と取り組んだ丸山眞男を初めとして、戦後の論壇を四つの時期に分け、近代化の時代として丸山を取り上げ、そして1960年代からの大衆社会の成立を期に、大衆社会論をドイツ型とアメリカ型に分けてエーリッヒ・フロムやD・リースマンらを取り上げる。そして60年代後半から70年代をニューレフトの時代として真木悠介やマルクーゼを取り上げる。その後の新自由主義への転回は、奈落の底だった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items