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ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学

森山徹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569796550
ISBN 10 : 4569796559
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
April/2011
Japan

Content Description

心とは何か。庭先によくいる、小さくて丸くなるダンゴムシにも心はあるのか。大脳がないダンゴムシにも心があり、道具を使う知能もあることを示唆するユニークな実験の数々を紹介し、「心−脳」問題に一石を投ずる。

【著者紹介】
森山徹 : 1969年生まれ。神戸大学理学部化学科卒業。同大学院自然科学研究科知能科学専攻博士後期課程修了。公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系科学科助手、助教を経て、現在、信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点(繊維学部応用生物学系バイオエンジニアリング課程)助教。専攻は比較認知科学、動物心理学。ダンゴムシ、オオグソクムシ、ミナミコメツキガニなどの行動実験を通し、心や意識、私とは何かを、独自の視点から明らかにしようとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 徒花

    まあまあおもしろかった。科学者ではあるけれど、言葉の使い方はどちらかというと哲学者っぽさがある(日常的な心の概念とは「私の内にある何者か」のようです、など)。心の定義について、感情や行動の発露ではなく、むしろそれらが抑制された「隠れた活動部位」こそが心の実体なのではないかという論は、なかなか目新しい感じがしておもしろいし、それをダンゴムシを使った実験で解き明かしていこうというスタンスも興味深い。堅苦しく・淡白にならず、普通の人でもわかりやすく書かれているので一読の価値はある。

  • マエダ

    実験の結果丸くなるのは反射的、元に戻るのは自律的という可能性があるのは面白い。観察対象をダンゴムシにするあたりも非常に魅力的な一冊。

  • へくとぱすかる

    結論はダンゴムシにも「心」があることだが、安易に心の偏在をうたった本では決してない。この本の「心」のイメージは、ヒトを基準にした考えること、知能からは、おそろしく遠い。安易な「擬人化」よりも、まず何が動物の行動を発現させているか、から考察するべきだと。しかしそれが進化すると、やがてヒトのような心を生み出すこともある。ダンゴムシも僕らの仲間なんだ。

  • katsubek

     kindle本。「心」の定義というのは難しい。知能は論理である。で、心は情緒? 感情? ……考えてみると、「知能」を発揮するかしないかを決定するのは、「心」なのか。森山氏の言う「心」の定義に疑問を感じつつも、さて、では、心とは何か、と聞かれると、考えこまざるを得ない。様々なことを考えながら読めたという点においては、有意義であった。実験の説明が今ひとつうまくないような気もするが、内容はたいへん興味深かった。

  • うめ

    研究者というよりも僧侶がイメージされてしまう。ストイックでだけれどもあたたかい眼差しを持つ僧侶。そういえばえんどう豆のメンデルも司祭だった。ふと、そんな事を思った。内容もとても深く面白い研究なのだろうけれども、考察よりも観察する過程の方が興味深い。語り口が優しいからか。科学は素晴らしいからこそ、ゆっくり進んでいいのかもしれない。ちなみに、ハイドーしてるダンゴムシや、丸まりきれていないダンゴムシが可愛くてならない。命は一つ一つ、違うのだなぁって。愛おしくなる。

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