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ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学 ヤマケイ文庫

森山徹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635049702
ISBN 10 : 4635049701
Format
Books
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

T字迷路、行き止まり実験、水包囲実験、綱引き…ユニークな実験の中で未知な状況に遭遇するダンゴムシがとる行動は、この身近で小さな生物に「心」があることを示唆する。ダンゴムシへのさまざまな実験を通して、「心とは何か」の問いの答えに迫る科学書の名作がヤマケイ文庫化。

目次 : 第1章 心とは何か―「心の定義」を提案する(心とは言葉である/ 日常的な心の概念 ほか)/ 第2章 ダンゴムシの実験(会社で学んだこと/ ダンゴムシとの出会い ほか)/ 第3章 ダンゴムシ実験の動物行動学的意味(心の研究と動物行動学/ 動物行動学における四つの「なぜ」/ 擬人化/ 動機づけ/ 定型的活動パターンと動物の心/ 葛藤行動と動物の心/ 「心の科学」という遺産)/ 第4章 「心の科学」の新展開(心とは何であったか/ 知能の遍在性 ほか)

【著者紹介】
森山徹 : 1969年生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科知能科学専攻博士後期課程修了(博士・理学)。公立はこだて未来大学複雑系科学科助手、信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点特任助教、同大学繊維学部助教を経て、同学部准教授。専門は比較心理学。ダンゴムシ、オオグソクムシ、ミナミコメツキガニ、そして、モノゴトの心を探究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 流石全次郎

    心の存在の証明をするため、ダンゴムシの行動、追跡、実験、記録を行う。哲学的で難しいけれど、現在の行動の中にも抑え込まれた欲求は常に潜んでいる。本能に基づいて歩行に夢中になってる様にみえるダンゴムシも、個体によっては歩き続けて異変を察知すると通常ではみられない壁を登ったり、泳ぎ始めたりする個体もみられてくる。その行動が潜在的な行動であり、心であるという記録。

  • tolucky1962

    抑制・隠された行動が心となる。ダンゴムシも未知状況で抑制解除し心・予想外行動が表出する。危険打破に効果不明の新行動であがく。根拠・心に基づき抑制行動が自律選択される。葛藤でも同様。ある行動は道具を使い高頻度になり獲得行動・創発となり世代を経て固定する。知能は大脳のある動物のみではなく偏在する。動物行動の機構・機能・発達・進化について問うとき,擬人化しがちだが,刺激と行動の機械的連鎖の結果に過ぎない場合が多々ある。鍵刺激があったとき定型的活動がされるか否かは内/外的要因によって変化す『要求』で変わる。

  • buchi

    電子図書館本斜め読み。昆虫図鑑を借りるくらいの軽い感じで借りてしまったけど、かなり真面目な本でした。『心』って何を指すんでしょうね。僕的には心の定義が今ひとつ釈然としなくてモヤモヤしましたけど、ダンゴムシにも石にも心があるという見方はアリです。最終的にはそれを見い出す人間次第ということでしょうか。神様同様、人間が生み出したモノかも知れません。ロボット研究者によっては人間も詰まるところ脳も電気信号で動いていて機械と変わらない。本当に心なんて存在するの?ということらしいです。

  • たつや

    タイトルで借りてみた。とても面白かったです。研究者の根気強い観察に敬服する。ダンゴムシはいても無視する対象なのに、研究の対象にするあたりも凄い。こういう人がいるから便利な物が開発されるんでしょうね。

  • tsumahiro

    心=感情・情緒と理解して本書を取ると若干肩透かしを食らうが、動物行動学を若干哲学的にアプローチして(?)、対象と深く向き合う内容は興味深く面白い。「心の科学は、大脳の特徴とされる心や知能を、大脳を持たない(中略)動物において見出す方法論を提示できそう」とのことで、ダンゴムシのみならず植物や非生物(石)にも心を見出す壮大な研究になっている。章立てとして、心の定義の説明⇒ダンゴムシの実験と進むが、定義の概略のみ提示して実験に進み、その後に詳しく定義を説明した方が、難解さが和らぎ親しみやすくなるのではと思った。

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