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日本書紀成立の真実 書き換えの主導者は誰か

森博達

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120042829
ISBN 10 : 4120042820
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森博達 ,  

Content Description

話題を呼んだ快著「日本書紀の謎を解く」以降に得られた新知見を1冊に凝縮。国語学の視点から、古代史の常識への問題提起を行う。「日本書紀の研究方法と今後の課題」「書紀成立論」など5章から成る。

【著者紹介】
森博達 : 1949年、兵庫県に生まれる。大阪外国語大学外国語学部中国語学科卒業。名古屋大学大学院博士課程(中国文学専攻)中退。愛知大学専任講師、同志社大学助教授、大阪外国語大学助教授を経て、京都産業大学教授。専攻、中国語学。『古代の音韻と日本書紀の成立』(大修館書店、第20回金田一京助博士記念賞)、『日本書紀の謎を解く』(中公新書、第54回毎日出版文化賞)などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • take5

    2011年刊。1章〜3章は前著『日本書紀の謎を解く』以降に雑誌または講演原稿として発表されたもの(一部補注による改訂あり。前著のヒットによる編集者などからの依頼原稿という感じで前著の繰り返しも多い(特に1、2章)がα群とβ群の区分論を補強する追加の研究もあり。3章はβ群の変体漢文(倭習)が古代朝鮮の変体漢文(俗漢文)や吏読(りとう。本書では何故か「りどく」)と共通することの研究)、4、5章は書き下ろしです(4章では他の研究者の区分論を補強するような研究が紹介され、5章では書紀編纂の主導者を推定してます)。

  • 星野七生子

    『日本書紀』の成立論。主に語法と音韻論から漢文の倭習を解析、著者の特定までしてて凄い。反面、この著書で紹介されている反対論者の異常性が際立つ……。何度も引用される坂本太郎氏の「記紀を論じるにはまず記紀を読むべし(うろおぼえ)」というのは至言(むしろ読まないで論じている学者がいるの?という驚きも憶えます)。あえて疑問を呈すれば、書写の段階で倭習が混入した可能性の考慮、写本から活字におこす際のミスの考慮、敦煌あたりの癖との比較といった課題が思いつくけど、それでひっくり返るような説ではない。

  • ken

    日本書紀で使われてる言葉を分析する事で、書かれた順序や書いた人物を特定しています。それが、元の文に手を入れた範囲やタイミングなどを推測する重要な情報となっています。 文体の最終チェックが行われていない「天智紀」の理由が、死期が迫った不比等が急がせたから・・・というのも納得です。

  • 坂津

    『日本書紀』は正音によって正格漢文で書かれたα群、倭音によって和化漢文で書かれたβ群に大別されることを発見した著者の集大成。α群に見られる倭習(日本語の発想に基づく漢字・漢文の誤用・奇用)は例外的存在だが、これらは他の史料(「伊吉連博徳書」や百済系史料など)からの引用箇所や、潤色・加筆箇所(乙巳の変を記す「皇極紀」や、大化改新を記す「孝徳紀」など)に集中していることが具体的に示されており、説得力がある。稲荷山古墳鉄剣や江田船山古墳鉄刀の銘文から古代朝鮮半島の漢字文化の影響が窺えるという指摘も興味深い。

  • パパ

    日本書紀が漢人の手からなる部分と日本人の手からなる部分に分けられるという著者の研究成果は素晴らしい。ただ、本書は自説の補強と非論理的な批判に対する反論の公表済み論文を積み上げてできたものであり、同じ記載が重複しているのが残念。まあ、この手の歴史系の単行本ではよくある話で、まして著者のせいではない。日本書紀の成り立ちについて共通理解を広げた著者の肩に上って先を目指す研究が現れてほしい。

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