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勉強の価値 幻冬舎新書

Hiroshi Mori

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344986091
ISBN 10 : 4344986091
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan

Content Description

勉強が楽しいはずない。特に子供が勉強しないのは「勉強は楽しい」という大人の偽善を見透かしているからである。まず教育者は誤魔化さずこれを認識すべきだ。でなければ子供が教師の演技を馬鹿馬鹿しく思い両者の信頼関係が損なわれる。僕は子供の頃あまりに美化された「勉強」に人生の大事な時間を捧げる必要があるか疑った。が、現在(正確には21歳から)は人は基本的に勉強すべきだと考える。そう至ったのは何故か? 人に勝つため、社会的な成功者になるためではない。ただ一点「個人的な願望」からそう考える理由を、本書で開陳する。


[著者について]
一九五七年、愛知県生まれ。作家、工学博士。国立N大学工学部建築学科で研究する傍ら九六年に『すべてがFになる』で第一回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー。以後、次々と作品を発表、人気作家として不動の地位を築く。おもな新書判エッセィに『自由をつくる 自在に生きる』『創るセンス 工作の思考』『小説家という職業』『自分探しと楽しさについて』(すべて集英社新書)、『大学の話をしましょうか』『ミニチュア庭園鉄道』(ともに中公新書ラクレ)、『科学的とはどういう意味か』『孤独の価値』『作家の収支』『ジャイロモノレール』『悲観する力』(すべて幻冬舎新書)などがある。

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「勉強が楽しいはずない」という言葉から極...

投稿日:2021/03/10 (水)

「勉強が楽しいはずない」という言葉から極端な論説と思いきや、勉強のモチベーションを出すためのヒントが多数盛り込まれていた。万人に当てはまるものではないけど、親がやりたがらないものを子供がやろうとするわけないし、勉強が本来苦しいものというのは勉強する上で心の片隅に置いておくべきと考えさせられた。

ひとひらひ さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    勉強が楽しく感じられる条件は「知りたい」が先にあり、そのために勉強する。この順番が大切。自ら考えることで勉強は始まる。記憶を正確に伝えることは機械ができ、もはや人間の記憶能力は求められていない。別の勉強が必要である。勉強は本来、大人がするものであり、多様な人がいることが社会の厚みになる。無知を悲観する必要はない。知らないことを自覚するだけで、ほとんど知ったも同然だと思えばいい。無知を恥じる必要はない。発想できることが大切である。人は勉強すればするほど謙虚になる。人類の慧眼に接することで自らの小ささを知る。

  • ろくせい@やまもとかねよし

    「なんでやねん」とのツッコミで読了。それは「勉強が楽しいはすがない」とはじめた本書が「勉強が楽しい」と結ばれたため。誇張ぎみな論旨展開だが「勉強が楽しい」ための指摘には共感。勉強自体を目的にしない。自らの勉強を他の人と比較しない。そして、自らの勉強では、自ら問いを立てる。ただし、ここで表する「勉強」は、概ね研究や開発を志向するためを想定し、基礎知識の定着や基礎技術の習得のためではないとも感じた。その上で、あとがきに共感を感じた一文。「勉強するほど、人は謙虚になる」。知るほど、自分の無知を知るのでしょう。

  • ねこ

    あの、「すべてがFになる」など書いた森博嗣の著書である。本人は否定しているけどこの人はやはり天才です。まず結論は「勉強は…した方がよい」なぜならば、勉強とは観察力、予測力、想像力を養うものである。そして、学びたかったら自分を先生とせよ。自分がどう考え、どうしたいのかを常に観察する別の自分があなたを指導する適任者だからであるからと。そして老人には個人研究がお勧めですよと。狙い目は誰も目を向けないような事をテーマにして徹底的に調べたり試したりしてみてはと。自分だけの楽しい勉強の種を見つけよ!という本でした。

  • ゼロ

    勉強とは釘を打つ練習であると言い切るのは氏らしい。釘を打つことに楽しさを教えるのはやり方としてはありだが、しんどいと書かれている。もっと本音で喋っていけば良いのでは?というのが著者の提案ではないか。また勝つために勉強するとモチベーションがなくなると言われたことに腑に落ちた。競争に勝つことだけに終始していると、周りと比べることになり、敗者になる確率は高い。勝ち続ける人生というのが稀なのである。では、どうすれば 良いか?というのは、自分を先生として仰ぐことである。身近に先生がいることにより、冷静でいられる。

  • けんとまん1007

    「勉強するほど謙虚になる」。最後の最後のこのフレーズがすべてだと思う。自分の知人や周囲を思い浮かべても、その通りだと思うので納得感が高い。

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