Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 鉄之助

  読了日：2025/04/14

  「日大帝国」の興亡というサブタイトルに惹かれて読んだ。日大相撲部出身の故・田中英壽理事長がいかにして”マンモス大学の”頂点に登りつめることができたのか？が歴史を紐解いて具体的に良く分かった。また脱・田中を目指して後を引き継いだ林真理子理事長体制の限界も如実に伝わってきた。その上でまず感じたのは、この問題の第一の被害者は在校生や卒業生、そして日大を志願しようとしていた学生だ、という視点でもう少し掘り下げて欲しかった。

• いいちゃん07

  読了日：2025/09/03

  日大問題、昨今よく見聞きします。ノンフィクション作家である作者さまが、日大の歴史と最近の問題について書いています。前田中理事長の独裁政治、そして田中氏の脱税容疑で有罪、追放。そして林真理子理事長へ代替わりします。そして2023年、アメフト部における違法薬物問題が発覚します。それに伴う炎上記者会見で顕わになる隠蔽体質。とても詳細に記述されています。 それ以前の2018年のアメフト部悪質タックル問題なども当事者の証言が記載されています。それでも作者さまの私情が見え隠れしますので話半分で読んでいます。

• チェアー

  読了日：2025/01/23

  筆者は林理事長に厳しいが、まっとうな批判でない部分も多い。確かにアメフト部の麻薬問題では失敗した。しかし、人事や体制の変更を失敗だったとは言い切れない。ごちゃ混ぜにして評価してはいけない。田中時代がよかったと読まれてはいけない。

• suma2021

  読了日：2025/03/23

  ここ何年も不祥事が続発している日大の問題を細かく紐解いている。ワイドショーだけみていると元理事長の問題とも思えるが、根深い問題が横たわっている。危機管理とお金のガバナンスが全く機能してない。危機管理の面では不祥事の内容もさることながら起きた後の対応は素人集団の対応である。お金の問題でも集まる資金も多額となるなか小悪党が蔓延っている。そもそも教育機関とは、組織として目指す姿が曖昧となり営利企業以上にガバナンスを浸透させるのは困難なのかとも考えてしまう。学生ファーストの視点を取り戻すのがまず取り組むべきことか

• せい

  読了日：2025/10/21

  日本一のマンモス大学・日大の暗黒の歴史を紐解く森功最新作！日大中興の祖・古田重二良は右翼や暴力団、運動部学生を使い学生運動を弾圧。その時動員された相撲部のエースであった田中英寿は、保健体育審議会と校友会2つの組織を権力基盤として君臨し、独裁体制を築いた。しかし田中が失脚して理事長が人気作家林真理子に代わると、強権が緩んだ分、むしろ組織のガバナンスは更に崩れていくー。相撲ファンとしても相撲部屋と日大相撲部の黒い裏話など興味深いことがたくさん。『バブル兄弟』ともリンクする経済事件の話もあり、大興奮の一冊。

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