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天智天皇 古代

森公章

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642052801
ISBN 10 : 4642052801
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森公章 ,  

Content Description

中大兄皇子の名と「大化の改新」で知られる古代の天皇。孝徳天皇主導の下、乙巳の変で蘇我本宗家を滅ぼす。白村江の戦で大敗後は、すぐに即位せず称制の形で防衛対策を推進。近江大津宮に遷都して即位し、初の全国的戸籍「庚午年籍」を作成するなど、中央集権体制の確立をめざした。通説を覆し、その生涯を通して激動する7世紀の東アジアを描く。

目次 : 第1 舒明・皇極朝の中大兄/ 第2 乙巳の変と改新詔/ 第3 孝徳朝の改革のなかで/ 第4 斉明朝と飛鳥の荘厳化/ 第5 百済救援の出兵と称制/ 第6 即位への道程/ 第7 近江朝廷の日々/ 第8 律令国家創始者像の創出

【著者紹介】
森公章 : 1958年岡山県に生まれる。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学。奈良国立文化財研究所、高知大学人文学部助教授を経て、東洋大学教授・博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    天智天皇自身というよりは、天智天皇が生きた時代をまるごと捉えたような一冊。群臣たちの熾烈な権力闘争や東アジアの国際情勢の大変動など、天智天皇に関わる出来事を丁寧に記している。史料的な制約でその人間的な部分は伺えないが、政治的な動きや政策については真摯に検証しており、「大化改新をリードした改革者」というありがちなイメージは十分に覆るもの。持統、元明という後に皇位に登った娘たちや藤原氏による潤色を排し、時代の転換点を非情に勝ち抜いた(そして志半ばで倒れた)リーダーの姿がおぼろげながら見えてくるところである。

  • Makoto Yamamoto

    大津宮跡をガイドする必要があり近江に遷都した天智天皇を知ることが必須と思い手に取った。 著者のまじめな論証の仕方が伝わってきて、すんなり読めた。 この時代では天皇になる序列も確定しなかったようで、合議、力で決まっていたように思えた。 また、朝鮮半島の関係についてはこの時代でも、乞われてかかわると中国が出てきて、大変な目に合っている。 現代でも参考になる。

  • :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    乙巳の変で入鹿を殺し、出家して吉野に逃げた古人大兄皇子やその妻子子供まで殺し、有間皇子も殺し、血なまぐさすぎる印象を持っていた。自分の正当性を確保するためには人の命を使うことにも抵抗なかった時代なのか、皆殺しにしないと不安で不安でたまらなかったのかなあという理解しかできなかった。国内のみならず朝鮮半島や唐も激動しておりきっとプレッシャーもあったのだろう。この頃から百済など渡来人が日本の政治の中枢や生活にまですみずみに溶け込んでいたのだな。近江は志賀漢人、大友村主など渡来人の居留地だったとは知らなかった。

  • のむ

    待ちに待ったぜ人物叢書天智天皇。序盤から天智天武非兄弟説を反証するなど、「そんな説ほっといてもええやん……」と言いたくなるものにまで丁寧に触れられていて誠意が感じられる。ただ天智天皇の出番(?)はとても少ないので、途中途中「そういや天智の本だったな」と気づきを得ることになる。まあ書紀からして意外と天智出てこないんで仕方ありませんが。 専門外の人も読める概説書としてなかなかにイイ出来だったと思います。

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