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日本陸軍と内蒙工作 関東軍はなぜ独走したか

森久男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062584401
ISBN 10 : 4062584409
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2009
Japan

Content Description

壮大かつ無謀な内蒙古独立工作はなぜ立案されたのか。対ソ連・対中国の陸軍基本方針から、陸軍軍人のメンタリティーに至るまで、必然の失敗に至る構造的欠陥を新資料を駆使して分析する。

【著者紹介】
森久男 : 1949年、愛知県生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程満期退学。農学博士。現在、愛知大学経済学部教授。専攻は日本殖民史、満州国興安省・蒙疆政権の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • でん

    工作して、現地の兵力を入手して、それをそのまま戦闘に用いようとしたというあたり、田中始め現地の特務機関は何を考えていたのだろうか、と。そもそも少数精鋭主義だった関東軍が中国兵を下に見たのはまだ分かるとして、現地募兵で装備の揃わない部隊がなぜ現地の中国軍に勝てると思ったのだろう、等考えると、内蒙工作は計画されたものではなく、なし崩し的に進行していったということがより実感できた。

  • Happy Like a Honeybee

    日本陸軍が回教にまで工作を図っていた事実。 日満航空、蒙古人に変装した大迫武夫など内蒙における秘話が記されている。 登場人物を絞った方が書物としてはベターでなかろうか。

  • Takeshi Kubo

    読み終わって、まず受けた印象は、関東軍の内蒙工作(華北分離工作)があまりにも入り組んだ話であったという事です。関東軍は、現在の新疆ウイグル・内モンゴル両自治区を勢力圏に置くことで、中満国境の安定化、そして中国西北各都市とアフガニスタンのカブールを航空路線で結ぶ事により、日独間に中央アジア防共回廊なるものを作り出そうと構想していました。しかし、後者はあまりにも壮大であると同時に現実性に欠け、結果的に綏遠事件へと連なる、取り返しのつかない失敗を犯す事になります。

  • samandabadra

    実にさまざまな資料を使って 非常に細かい議論を展開 勉強になりました。

  • さいごーどん

    日中戦争に関しては、満州→中国への侵略する過程で内蒙古に手を伸ばし失敗していたのには驚いた。登場する軍人はいつもの顔ぶれで、東京裁判で検察側証人として出てくる田中隆吉が首謀者なのが変わっているくらい。本書は作者の研究の成果をまとめたものであり、結論のみが記されているため、どこまでが正しいかは読み手に委ねられる。その上で、この工作の失敗には「失敗の本質」にあるような、場当たり的作戦やや兵站の欠落などの特徴が見られる。中国を見下した身勝手な中国一撃論ともども、陸軍のアマチュア的な体質を感じた。

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