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白骨の処女 河出文庫

森下雨村

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309414560
ISBN 10 : 4309414567
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

神宮外苑に放置された盗難車両から、青年の変死体が…その婚約者が大量の血痕を残し謎の失踪…連続殺人?の容疑者には大阪駅にいたという鉄壁のアリバイが…。新聞記者が謎の真相を追う…。乱歩も見出した“日本探偵小説”の父、幻の最高傑作待望の初文庫化。テンポのいい文体はまったく古びていない!

【著者紹介】
森下雨村 : 1890年、高知県生まれ。探偵小説家、翻訳家、編集者。本名・岩太郎、別名・佐川春風。早大英文科卒。やまと新聞から博文館へ入社、1920年、『新青年』の創刊編集長に。江戸川乱歩を「二銭銅貨」を評価し世に出した。31年の退社後は文筆活動に入り、創作や翻訳を手がけた。“日本探偵小説の父”と称される。1965年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • セウテス

    新青年や江戸川乱歩先生の話の時、合わせて良く聞く名前でしたが、やっと読む事が出来ました。神宮外苑で男の変死体が見つかり、新潟ではその婚約者が大量の血痕を残して失踪する。東京と新潟を舞台に、アリバイでは大阪との移動と、幾つもの事件と都市が複雑に絡み合う。謎解きとしては歴史的価値の方が重いだろう、昭和初期の文化や様々なものの値段に驚きとノスタルジアを感じる。時代を考えると、かなり読みやすく当時の雰囲気がよく伝わってくる。東京と新潟2人の探偵役がいて、最後にまとまるという構成も斬新だったと思う。

  • HANA

    探偵小説の名伯楽によるミステリ。思ったより癖のない作品で、正直乱歩や正史と同時代の作品とは思えない程。むろんこの時期のミステリらしく、今の目から見ると穴も多々あるのだけど。東京、新潟、大阪を股に掛けるなかなかスケールの大きい話で、うっかりすると昭和後期か平成初期の作品を読んでいる気分にもなる。で、帝都の様子等に出会って、ああやはり昭和初期の作品だと気付かされる。ミステリとしては何ヵ所か引っ掛かる部分を感じたが、当時の風俗の模様、そして何よりも著者が書いた探偵小説というだけで、読む価値はあるようにも思えた。

  • yumiDON

    探偵小説の父とも言われる森下さんの著書、初めて読みました。びっくりです、昭和に書かれたとは思えないほど読みやすい文体。これ、当時は相当モダンな文章と言われたのではないでしょうか。そして、現代のトラベルミステリーの原型とも思える構成です。凝りに凝ったトリックばかり見ていると少し普通に見えてしまうかもしれませんが、それでも面白い。特にタイトルと表紙が秀逸。最後まで読むとこれしかない、と思います。余談だけど、探偵役の神尾と永田が銀座でお茶するシーンが妙におしゃれだった。

  • geshi

    小章ごとに新しい展開を入れて、次から次へストーリーを転がしていく推進力があり、昭和一桁のものとは思えないリーダビリティの強い読みやすい作品。東京・新潟・大阪と舞台を変え、モダンな空気を漂わせ、この時代の風俗が見えてくる描写。アリバイ崩しのトラベルミステリの原型ではあるが、今の時代からすればトリックがトリックとは言えない代物だよな。風呂敷の広げ方は巧いけれど綺麗に畳む事が出来なかったという印象。登場人物が多すぎて煩雑なのも探偵小説としてはマイナス。

  • かめりあうさぎ

    初読み作家さん。かなり古い時代(1932年)の探偵小説なので結構読み辛く中盤まではなかなか進まなかったが、それでも後半〜終盤の怒涛の展開は現代のどんでん返しに通じるような構成です。1932年と言えば満州やら5.15事件やらのあった年で、それを考えるとすごいなと。ある令嬢の失踪事件とその周辺で起きるいくつもの殺人事件。これらのつながりは何か、裏に何が隠されているのか、そして犯人は誰なのか。日本の探偵小説の夜明けを感じる作品でした。

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