Product Details
ISBN 10 : 4911064374
Content Description
本書は2017年11月に刊行された「図解 よくわかる! 病院の学習書」を、最新の情報に基づいて修正・加筆した改訂版です。前書の刊行から8年、前書の元となった「図解 病院のしくみが面白いほどわかる本」(株式会社中経出版・現KADOKAWA 2011年)の刊行からは14年という歳月が流れました。その間日本では、少子高齢化や人口減少が急速に進み、大規模な地震や地球温暖化に起因すると思われる大災害が頻発し、また世界規模のパンデミックの波にも襲われ、社会情勢が変化する中で医療のあり方も大きく変わってきています。
2000年の介護保険法施行を始めとして、特に人口比率が多い団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年に向け、地域包括ケアシステムの構築など医療・介護需要の増加に対応する取り組みが国を挙げて行われてきました。しかしそれでも、2025年に到達した現在、生産人口の減少による人材不足や社会保障費の増大などが大きくのしかかってきています。
特に病院や医療の現場では、医療・介護従事者の不足・偏在、長時間労働や給与の低さといった働く環境の厳しさ、ICT化の遅れなど、多くの問題が指摘されています。人口減少は患者だけでなく医療従事者の減少にもつながり、それは病院の経営にも直結し、地域の病院の存続にも関わります。2040年頃まではさらに高齢者が増加すると見られ、今後、病院はそれぞれの地域環境の中で、医療インフラの砦としてどうあるべきかを模索していくことになるのではないでしょうか。
本書では、病院を中心に医療に関する基本的な事柄を紹介しています。
冒頭では、病院内のさまざまなシーンや検査について、イラストで図解しました。普段なかなか見ることのできない病院の内側や、CT、 MRI、内視鏡などの仕組みを垣間見ていただければと思います。
また本文では、日本の医療や病院に関する基本的な情報を第1章〜第2章で記述し、第3章〜第5章では病院で行われる診療の種類や病院で働くさまざまな職種の人たちを紹介しています。さらに第6章以降では、病院という組織の実態やその収支、地域社会での役割、今後避けて通れないDX・AIの活用を含むICT化や、災害など有事の際のあり方についても触れました。
本書が、病院という施設や医療そのもの、また医療従事者への理解を深める一助となれば幸いです。
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