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柿のへた御薬園同心水上草介 集英社文庫

梶よう子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087451184
ISBN 10 : 4087451186
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

水上草介は、薬草栽培や生薬の精製に携わる小石川御薬園同心。人並み外れた草花の知識を持つものの、のんびり屋の性格と、吹けば飛ぶような外見からか、御薬園の者たちには「水草さま」と呼ばれ親しまれている。御薬園を預かる芥川家のお転婆娘・千歳にたじたじとなりながらも、草介は、人々や植物をめぐる揉め事を穏やかに収めていく。若者の成長をみずみずしく描く、全9編の連作時代小説。

【著者紹介】
梶よう子 : 東京都生まれ。フリーランスライターのかたわら小説を執筆、2005年に「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。08年に「一朝の夢」で松本清張賞を受賞し、同作で単行本デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • オリックスバファローズ

    全9編の連作時代小説で、若者の主人公・水上草介の成長をみずみずしく描いていた

  • greenish 🌿

    薬草栽培や生薬作りにつとめる、御薬園同心の水上草介。御薬園界隈で起きる事件や揉め事を穏やかに収めていく  ---梶よう子さん初読み。吹けば飛ぶような体躯で、人より反応が遅い。ついた綽名が”水草”さま。そんな主人公が、のほほんとしながらも、本質を深く突く洞察力で、人々や薬草にまつわる揉め事を解決していく様子が微笑ましい。刀はめっぽうだめだけど、植木鋏を持たせたら、とても素敵な水草さま。薬草にまつわるお話しも、とても興味深かった。時にはこんなにゆるりとした時代小説もいいものです。箸休め?の一冊になりました。

  • shizuka

    水上草介のおっとり具合に癒された。草花と体の関係が丁寧に書かれていて、単なる娯楽小説ではない。現代でも生活にいかせるほどの教養が凝縮されており、また一話一話ゆるやかながら必ず解決する連作短編集なので大変読みやすい。時代小説初心者にも最適なのでは。ほっこり温かい気持ちにさせる話が多く寒い冬の日にもぴったり。千歳の鼻っ柱が強いキャラクターがスパイシーで結構楽しめた。今後の二人の距離、どうなるのかな。何事にも秀でた才能がある人は、最終局面で本領が発揮される。生きるべき場所を見つけられた人の幸福が感じられる一冊。

  • BlueBerry

    シリーズ2作目が出たというので遡って1作目から読み始めた次第。主人公がおっとりした性格なので物語りもゆったり流れて行きますね。市井のちょっとした出来事を解決していく人情物の連作短編集。まさに「ツンデレ」そのものと言って良い千歳さんが愛らしくて良い味出しています♪ハードなサスペンスや推理物の間には息抜きにも良いですね。

  • emi

    読み終えたくない〜と思いながら読み終えた、大変好みの一冊。元祖?草食系男子の主人公、水上草介(あだ名は水草!)が個人的にとても魅力的。そこにお転婆武道少女・千歳とのバランスがいい。植物を主にした、ほんわか連作時代小説。医者になれと人から惚れられるほどの知識を持ちながらも断ってしまう、のんびり気質で植物と周りを愛する気持ちが強い謙虚な人柄。江戸時代の市井の人々が頼りにしたくなるのがよくわかる。素敵な物語に、気持ち良く読書で癒されました。続きがあるのか、早くも知りたくてウズウズしてしまってます。

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