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本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦 集英社文庫

梶よう子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087446395
ISBN 10 : 4087446395
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時は幕末。江戸城下、大久保の地。長く泰平の世が続き、代々この地を守ってきた鉄砲同心たちは、火薬の原料を転用したつつじ栽培の内職に励み、家計の足しにするようになった。今や時季には美しい花々を求めて多くの人が集まる江戸名所である。
礫(つぶて)家はつつじ作りに類まれな才を発揮する丈一郎、頑固者の父・徳右衛門、物忘れが多くなってきた祖母・登代乃、温和な母・広江、勝気な嫁・みどり、生真面目な息子・市松の六人暮らし。
喧嘩も笑いも絶えない一家が大小様々な事件に巻き込まれて――。温かな〈お江戸家族小説〉。

【著者略歴】
梶よう子(かじ・ようこ)
東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。2008年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞し、同作で単行本デビュー。2023年「広重ぶるう」で新田次郎文学賞を受賞。「御薬園同心水上草介」シリーズ、「みとや・お瑛仕入帖」シリーズ、「とむらい屋颯太」シリーズ、『ヨイ豊』『お茶壺道中』『菊花の仇討ち』『三年長屋』など著書多数。

【著者紹介】
梶よう子 : 東京都生まれ。フリーランスライターのかたわら小説を執筆、2005年に「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。08年に「一朝の夢」で松本清張賞を受賞し、同作で単行本デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ぶんぶん

    【図書館】梶よう子の花と侍を扱ったもの。 鉄砲同心の日々の暮らしを描くと同時にツツジ栽培に勤しむ丈一郎の生き様を描く。 家族愛とそれに纏わる諍いなど面白おかしく綴っている。 梶女史の視線には家族を愛すると言う確固たる証が見える、三代に渡る時代の流れもユニークである。 事件という事件が起きないのも良い、まるでホームドラマだ。

  • Y.yamabuki

    鉄砲同心礫家の丈一郎は、内職仕事のつつじ栽培に精を出す。火薬の材料がつつじの肥料になることから、少禄を補うため他の同心達もつつじを育ている。人を楽しませるつつじを咲かせる事が好きな丈一郎は、この泰平の世に鉄砲など必要なのかと考えてしまう。各編、事件は起こるが、何れ継ぐお役目とつつじの世話に対する心の持ちようや時々の家族の様子が中心に描かれる。季節の移ろいを感じ、鮮やかなつつじの花を眼に浮かべ物語を楽しんだ。シリアスな作品の後には、どうしてもこういったほっこり読書で人心地つきたくなる。

  • ごへいもち

    いかにも女性の書いた男性という感じがちょっとイマイチ

  • fukufuku

    花卉栽培をするお武家様は梶よう子の得意技なのか。大久保百人町にかつてあった鉄砲同心百人組のツツジ栽培。つつじを育てるのが殊の外上手い礫丈一郎と、五十路になっても家督を譲らずお役目を果たす頑固爺徳右衛門、その家族と愉快な仲間たちの織りなす連作短編集。水野老中の時代、幕末の足音が聞こえ外憂が見え隠れする頃。登場する人物たちは皆非常にキャラ立ちしており、わちゃわちゃとした人情噺、その中に織り込まれる時代の香り。シリーズ化してくれるのだろうか。

  • ふみえ

    馴染み深い場所が、かつてはツツジ畑だったとは知らなかった。圧巻な風景だろうなと想像した。武士の内職=傘貼り浪人だったので興味深かった。優しさ溢れる物語。

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