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吾妻おもかげ 角川文庫

梶よう子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041154632
ISBN 10 : 4041154634
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大志を抱き、江戸に出て十年。菱川吉兵衛は自堕落な生活を送っていた。そんな中、吉原の女たちの心の温もりに触れ、再び絵師としての大成を目指すのだが‥‥。浮世絵の祖・菱川師宣の波瀾に満ちた人生。

【著者紹介】
梶よう子 : 東京都生まれ。フリーランスライターのかたわら小説執筆を開始し、2005年「い草の花」で第12回九州さが大衆文学賞大賞を受賞。08年「一朝の夢」で第15回松本清張賞を受賞し、単行本デビューを果たす。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を獲得し、16年『ヨイ豊』で第154回直木賞候補となり、同作で第5回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。23年『広重ぶるう』で第42回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぶんぶん

    【図書館】絵師・菱川師宣のお話し。 師宣はそんなに詳しくは無い、「見返り美人」の作者であるという事ぐらい。 読んで「べらぼう」のはるか前の時代を生きた人と判った。 工房、版元の混沌とした時代、狩野派に対しての「浮世絵」を立ち上げた新時代を創り上げた作家さん。 いろいろな要素を組み合わせ画を創る、「さいとう・プロダクション」を思い浮かべた。 線を引くだけの人、背景を描くだけの人、部品だけの人、それで名前が残るのは「さいとう・たかお」では、それに携わる人はやってられねえと思う事も有るだろう。 菱川師宣も大変だ

  • Y.yamabuki

    史実を創作で補い、師宣の生涯にストーリー性を持たせていて面白い。縫箔師の父親との関係。翻って自分と息子達との関係。絵師として認められたいという欲求。狩野派への反発。一方やっと世に認められ持つことがどきた自分の工房は、目指したものだったのか?人気を博す程に変わってゆく師宣の内面を追っていく。先が気になるストーリー展開。彼と関わる人物達も魅力的。「広重ぶるう」や「ヨイ豊」のように、もう少し読まれてもいいのでは。

  • 陽ちゃん

    安房の縫箔師の息子吉兵衛は、絵師をめざして江戸へ出、狩野派への入門を乞いますが門前払いされ、苦労の末に菱川師宣として成功。そこまでは良かったのですが、名が売れたことにより、菱川一門を守るべしと、弟子や息子たちを分業制の道具のように扱ってしまったのは、まさに狩野派のようで、何やってんだ、と思っちゃいました。まぁ、最後に気づいただけ良かったのでしょうけど。因みに、菱川師宣って言われても、恥ずかしながら作品が浮かびませんでした(汗)。ラストで彼が描いている描写で、漸く「見返り美人図」の人と認識しました。

  • kazukitti

    菱川師宣がそんな偉大な絵師とは知らなかったでゴザルの巻よ。高校日本史程度の文化史の上っ面眺めただけじゃ所詮は浮世絵の「見返り美人のひと」しかわからんよねぇ。絵のバックに文字を書くっていわば、商業的イラストの祖でもある訳で、浮世絵が現代の漫画の祖となるなら、いうたらサルから何とかピテクスに進化分岐したその起点なワケで、数多の可能性の中から現代に続く一本の確かな線のその始点てのは、いやぁ知らんかってん。てのは措いといて、基本絵師(芸術家)の話は大体才能と世に認められるられないのドータラコータラ

  • fukufuku

    浮世絵の祖、見返り美人図の絵師菱川師宣。元吉原から物語は始まり、明暦の大火を経て、いやいや挿絵を描くようになって、売れっ子となっていく。やがて、武家からの注文も受けるようになり、菱川の工房は忙しくなっていく…。菱川師宣が、まず江戸に出てきてすぐに狩野派にやられて腐って悪所で10年、その後、不本意な挿絵でぶすぶすいいながら数年、売れると今度は狩野派とおなじことをやりだす。人間らしいとは言え残念な人物像として描かれる。支える女たち。英一蝶との出会いや鱗形屋が江戸発の本屋となる過程など興味深くもあった

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