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戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ 岩波新書

梯久美子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320241
ISBN 10 : 4004320240
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

日本が当事国であった戦争を知る世代が少なくなるなか、忘れてはならない記録と記憶の継承を志す場があり、人がいる。戦争の時代を生きた人間を描くノンフィクションを多数ものしてきた作家が、各地の平和のための博物館を訪ね、そこで触れた土地の歴史と人びとの語りを伝える。未来への祈りをこめた、今と地続きの過去への旅。

【著者紹介】
梯久美子 : ノンフィクション作家。1961(昭和36)年、熊本市生まれ。北海道大学文学部卒業後、編集者を経て文筆業に。『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮社)で大宅壮一ノンフィクション賞を、『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社)で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞を受賞。近現代史における戦争と人間というテーマを一般読者に向けて執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 旅するランナー

    「若菜、私は今、私の青春の真昼前を私の国に捧げる。私の望んだ花は、ついに地上に開くことがなかった」周南市回天記念館、人間魚雷の訓練中に命を落とした和田稔少尉が妹に宛てた遺書の一節。一億玉砕、国民の犠牲を前提とした本土決戦に備え、大本営と天皇が避難すべく掘られた、長野市象山地下壕。5人に1人が亡くなった戦争マラリアの実相を後世に残す八重山平和祈念館。など、戦争の記憶を遺すためのミュージアムが紹介されています。

  • trazom

    大久野島毒ガス資料館/予科練平和記念館/対馬丸記念館/象山地下壕/満蒙開拓平和記念館など全国14の戦争ミュージアムが紹介される。この本を読みつつ各記念館のHPを巡っていると、あっという間に時間が経つ。中でも、石垣市の八重山平和祈念館で紹介されている「戦争マラリア」という悲劇を、これまで全く知らなかった自分を恥ずかしく思う。梯さんは「全国各地の記念館を訪れて、今改めて思うのは、場所が持つ歴史性である」と言う。HPを通じた知識ではなく、「その場所で」、死者と出会い過去からの声を直接聞くことが大切なんだと思う。

  • skunk_c

    北は稚内から南は石垣島まで、戦争に関連する14の博物館や資料館などを紹介する。元々「通販生活」の連載記事だったとかで、上段に構えることなく施設について紹介しており、押しつけがましさもない。著者の本音は「あとがき」にコンパクトに出ている。「ヒト」が高齢化する中、戦争について「モノ」が今後重要度を増すという指摘は同感。しかしいろいろあるなぁ。自分でも旅行のたびにこうした施設はかなり回ってきたが、重複したものが2か所だけ。すぐ近くに行っても見逃していたものもあった。離島が多いので全部は無理と思うが行ってみたい。

  • fwhd8325

    この時期になると、どうしても「戦争」を意識してしまう。今年は、戦後80年という節目でもあり、マスコミの露出も多くなっているように感じます。年齢とともに、戦争への思いは変化しているように感じています。誰もが平和であろうと願っているはずなのに、戦争がなかった時はありません。今も都合のいい正義を掲げています。あの戦争を、どう考えていかなければいけないか。そんなヒントになる施設がこんなにたくさんあることを知りました。こうした施設が、為政者の出現によって廃止されないよう、見守ることも必要なのでしょう。

  • シャコタンブルー

    戦争博物館14か所の訪問記。長崎原爆資料館、大久野島毒ガス資料館、舞鶴引上記念館以外はその存在を知らなかったので興味深く読んだ。人間魚雷「回天」は映画等にもなったが、回天作戦での戦死者の平均年齢が20・9歳には戦慄した。人の命を軽々しく人間兵器として扱う様に恐怖と憤りを覚えた。「わだつみのこえ消えることなく」を持参してこの周南市回転記念館をいつか訪れてみたい。八重山平和記念館の戦争マラリア、象山地下壕等、最近になって造られた物も数多い。戦争の狂気、傷跡、人間の愚かさを後世に語り続ける必然性がそこにある。

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