Books

狼少年abc ミステリ・フロンティア

梓崎優

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488020309
ISBN 10 : 4488020305
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの雨林にやって来た三人の大学生。狼のフィールドワークを続けるかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して――秋の物語「狼少年ABC」。タイムカプセルに眠っていたのは、卒業式の最中に起きた放送室ジャックの、犯人による犯行声明――春の物語「スプリング・ハズ・カム」。激賞され、本屋大賞にノミネートされた『叫びと祈り』の著者が心をこめて贈る、エモーショナルな四つの季節の物語。

【著者紹介】
梓崎優著 : 1983年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。2008年、短編「砂漠を走る船の道」で第5回ミステリーズ!新人賞を受賞する。選考委員から激賞された受賞作を第一話に据え連作化した『叫びと祈り』を10年に刊行。同書は《週刊文春》ミステリーベスト10国内部門第2位をはじめ各種年間ミステリ・ランキングの上位を席巻し、2011年本屋大賞にノミネートされた。13年に初長編となる『リバーサイド・チルドレン』を発表し、翌年に第16回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • buchipanda3

    出ると言われて結構な時間が経っていたが何と著者の新短篇集が登場。読み始めて文章が描き出す澄んだ光景を頭に浮かべながら、あぁこんな感じだったと。書かれた時期はまちまちだがいずれのミステリも著者らしさを堪能できた。謎を解くことの意味、謎が解けたことの痛快さより、その氷解がもたらした感傷と救いの方が程よい優しさと共に心の中を満たし続ける。実は謎もリドルストーリーのように残っていて、本当の正解が明確に示された訳じゃない。でもどの篇もこうだったらいいなと思える答えを望んでいる自分がいた。またそんな謎解きを次作でも。

  • stobe1904

    【日常の謎ミステリ】『祈りと叫び』が気に入ったため、手に取ることに。4つの短編で構成されているが、登場人物は少年から青年までの若者たちが中心で、日常の謎を瑞々しい丹念なタッチで前向きに生きる勇気を、また時にはほろ苦く生き様を描いている。日常の謎なので派手な展開はないが、それでもミステリとして最後のヒネリは効いている。最後の『スプリング…』のクロージングは印象的だが、反則気味かな?★★★★☆

  • yosa

    純粋なミステリかといえば微妙なところがありつつも、そこに様々なものを積み重ねていき、ミステリも大切にしつつ、全てを丁寧に扱うものだから最後の一行にのしかかる想いが半端なくて心が震え、体の奥の方から喉元へとたくさんの感情がこみ上げてくる。やばい、小説に心音を掴まれた。これがきっと本物のエモーショナルってやつだ。ノンシリーズの短編集ですが幼い語り部から始まって季節は巡り年を経て、最後の『スプリング・ハズ・カム』では33歳の語り部による青春小説というこの構造も体に染みる要因だろうか。素晴らしい物語に巡り会えた。

  • だるま

    デビュー作『叫びと祈り』を読んだ時、凄い新人が現れたと興奮したものだが、次の長編はピンと来ず、その後やっと出たのが本作。おーい、十年以上過ぎてるぞ! 正直、存在を忘れる所だった😅。で、読んでみたら仰天。これはデビュー作を超えた中編集だった。4編、全て面白い。本格ミステリとは到底言い難いが、謎はしっかり解決するし、何より小説としての完成度が高い。巻頭作の多重推理の美しさ。そして全作品を覆う清廉された文章。終わり方もそれぞれ素晴らしく、爽やかな余韻が残った。これは多作は出来ないだろう。次の刊行、心して待つ。

  • 本の蟲

    作者単行本2作は既読だが共に10年以上前。読メ始める前であらすじも覚えていないが「わりと良かった」印象だけ残っていたので手に取る。短編ミステリ4編。人死にが出る事件ではないので日常の謎の括りに入るが、話はどれも少々重めでヒューマンドラマが主題。よって正直、謎解き部分はどうってことない。創作者の心象が感じられる「重力と飛翔」。陳腐だが王道ともいえる「スプリング・ハズ・カム」がわりと面白く読めた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items