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梅棹忠夫の京都案内

梅棹忠夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043764013
ISBN 10 : 4043764014
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2004
Japan

Content Description

京都千年、洗練された文化の深さにおいて、京都は世界に誇りうる、魅力に満ちた日本の「みやこ」である。京都人の本音やこだわりに鋭い視点で迫り、京文化を支えてきた京ことばを講じる。生粋の京都人にして、民族学の第一人者による、比類のない最良の都市ガイダンス。

目次 : 1 京都案内(京都へのいざない/ 京都案内―洛中 ほか)/ 2 京都の性格(京都という名/ 儀典都市 ほか)/ 3 京都の市民(京わらべ・京おんな・京おとこ/ 京都人を診断する ほか)/ 4 京ことば(京ことばと京文化/ 京ことばのしおり ほか)/ 5 京都点描(映画祭と羅城門/ 菊池寛著『無名作家の日記』―書評 ほか)

【著者紹介】
梅棹忠夫 : 1920年、京都・西陣に生まれる。京都大学理学部卒業。大阪市立大学理工学部助教授、京都大学人文科学研究所教授を経て、国立民族学博物館の初代館長に就任。現在、京都大学名誉教授、国立民族学博物館名誉教授・顧問。理学博士。専攻は民族学・比較文明学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    井上章一氏の『京都ぎらい』のバイアスがかかって、どうも虚心に読めないような。それにしても、『京都案内』と銘打ちながら、全篇これ京都大礼賛とは。梅棹忠夫氏の文化人類学の著作はかつて愛読していたが、そこでは極めて冷静に客観的な視座に立っていたように記憶している。本書でも、そうした独自の視点からの京都案内を期待したのだが。ところが、京都のものは全て最高で、京都人以外はみんな田舎者だと彼は言う。世界三大美しい言葉は、トゥールのフランス語と北京語と京都言葉だそうな。もうあきれてものもよう言いまへんわ。

  • ユメ

    「京都人の生態案内」というのがしっくりくるだろうか。今では戦前生まれの著者ほど極端な中華思想を持つ人は減っているだろうが、それでも京都人にとって京都人であることが誉れであるのは変わらないだろう。その根拠が、単に京都は歴史ある町だからというのではなく、古いものをきちんと今日まで保存し続けながら、戦乱に遭っても再興を繰り返し、明治維新以降も近代都市へ変革を遂げて生き続けたという点にある、という考えに触れて非常に納得した。確かにそんな町は唯一無二である。これからも「よそさん」なりにこの町の魅力を学んでいきたい。

  • kazuさん

    日本の著名な民族学者である梅棹忠夫先生の京都に対する無上の愛が描かれている。先生は京都出身で、三高、京都大学で学んだ。京都観光に来る人は、京都を見せてもらうという心構えで来いと。京都観光で食べている住民はごく一部であり、多くの市民は忙しくて、観光客に関わっている暇はない。京都の町によそ者が入りこんで来るのは迷惑だ。京ことばが世界で一番美しい3つのことばの一つで、さらに、京都では学者らも高度な研究を京ことばで行っていると。先生が完全に失明してからの著作であり、少々、感情的になっているようにも感じた。

  • 金吾

    ○自分の出身地であり著者ほど激しくはありませんが、わかる部分が多かったです。京都に住まなくなって長くなり言葉とか忘れている部分もありました。「非観光都市京都」「京ことばのしおり」が面白かったです。

  • アメヲトコ

    1987年角川選書刊、2004年文庫化。梅棹流京都ガイドとしての内容を期待して手に取ったのですが、著者は86年に失明しており、それゆえ本書は書き下ろしではなく、50年代以降さまざまな媒体に書いてきた京都ネタを集成したものになっています。歴史学者ではないので誤りも多少含まれますが(例えば著者が近代以降の名称とする「京都」は古代から用例がある)、当時の生粋の京都人の考え方がどんなものだったかを知るうえでは面白い。全篇京都中華思想が横溢する一冊ですが、梅棹先生は1960年当時市電全廃派だったんですね。

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