Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• itica

  読了日：2024/06/17

  アイヌの女、ミワを取り巻く短編集。奔放で繊細で強い。伝統のデザインに新しい風を吹き込み、デザイナーとして活躍するミワ。そんな彼女の見透かすような瞳に取り込まれてしまう人々。しかしアイヌ民族として様々な差別を受けてきたミワの本心はどうだったのだろうかと、読み終えても考え続けている。

• akiᵕ̈*

  読了日：2024/06/13

  北海道を舞台に、アイヌ民族である〈赤城ミワ〉という一人の女性と年代ごとに関わった人たちが織りなしていく6話からなる物語。今はアイヌ模様を現代的にアレンジしたものを生活空間に取り入れていくスタジオを運営しているミワだが、少女の頃より凛とした迷いのない言葉遣いや真っ直ぐなその強い瞳に周りは惹きつけられる。アイヌ民族であるという事で虐げられてきた過去の重荷を引き摺りつつも、それを卑下せず静なる圧で周りの人に理解してもらおうとする強かさやミワを通して自分を守りながら出自を背負って生きる人のプライドをそこに感じた。

• ぽてち

  読了日：2024/06/16

  アイヌ紋様デザイナーの赤城ミワに関わった人たちの目線で描く連作短篇集。6篇の短篇で構成されている。収録作の1篇「無事に、行きなさい」は、アンソロジー『二周目の恋』にも収録されていた。6篇はそれぞれ時代設定も異なるため（最初と最後だけが近い）、その年齢に応じたミワの言動が興味深い。1篇だけ、ミワが生まれる前の話も含まれているが、これはこれでよかった。アイヌの血を引くことを誇りにするミワを他者の視線から間接的に語らせることで、よりリアルな姿が明らかにされていく巧みな構成に唸った。

• toshi

  読了日：2024/06/16

  アイヌの女性が登場する連作短編集。 「ホテルローヤル」と同じように時系列がバラバラ。 何が言いたいのか分かるようで分からない。 私には桜木紫乃はちょっと難しいのかも。。

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