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オノマトピア 擬音語大国にっぽん考

桜井順

User Review :3.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006021702
ISBN 10 : 4006021704
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan

Content Description

「ピッカピッカの一年生」。一年坊主の元気、幸せ、ハシャギぶりをイキイキと表現する「ピッカピッカ」というオノマトペ。「オノマトペ=擬音語」と「ユートピア=理想郷」の合成語「オノマトピア」。その世界の妙味を、古事記から現代文学までを題材にした捻りの効いたエッセイと音声学や言語学に基づくガクモン的考察で説き明かす、抱腹絶倒の批評集。

目次 : 第1部 文学・芸能オノマトペ(浅野いにお「ソラニン」/ アーサー・ビナード「日本語ぽこりぽこり」/ 石川啄木「たんたらたら」 ほか)/ 第2部 社会・風俗オノマトペ(あ、あん、ふう、ふん、ぱっぱっ、もじゃもじゃ/ イッキ/ オッペケペ ほか)/ 第3部 オノマトペのガクモン的考察(日本文学にあらわれたオノマトペの変遷(一)―神話の時代から鎌倉時代まで/ 日本文学にあらわれたオノマトペの変遷(二)―室町時代から江戸時代まで/ 俳句と新聞のオノマトペ ほか)

【著者紹介】
桜井順 : 1934年東京麻布に生まれる。57年慶応義塾大学経済学部卒業。CM作曲家。CM約三千本を作成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『オノマトピア』やはり合成語の目新しさに...

投稿日:2021/06/28 (月)

『オノマトピア』やはり合成語の目新しさには何だろうと疑問符が浮かんだりして、、、「オノマトぺとユートピア」で「擬音語理想郷」が現れる。文学や芸能や社会を通して、擬音語と擬声語と擬態語を楽しめるところ。聞こえた音を語音で模倣するとゆう世界に溢れている妙味。外界の音響的事象を描写する〜非音響的事象。発音されたコトバは自らの中にニクタイの原記憶を持っている。カラダがコトバの中に棲み込むことで、通じる共通感覚か、人間がお互い共通の暗黙のイミを読みとれるワケ。解説的な文面でも、オトとしての言葉を意識させるカタカナ表記を多用しているのは特徴的だったりして、ムイシキ的暗示も読み解いてゆく広さや深さ。あらゆる範囲をユーモア込みで通じてゆくオノマトピア。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 神尾@図書館でバイト中

    オノマトペはカラダコトバだという考えに強く共感させられた。日常に溢れるさまざまなオノマトペとそれに対しての一考察も面白いし、オノマトペの歴史的な変遷について触れられたことも(表面上、きわめて上澄みの基本的部分ではあるだろうが)勉強になった。しかし古事記に初めてオノマトペが表れていたことには驚いた。昔も今も、肉体に作用したその感覚をどんな言葉を使って言語化するかというしくみは共通だったのかと思うと面白い。

  • しろくま

    本屋で、書店員の勧める岩波文庫と紹介されていた一冊。オノマトペを小説からコマーシャルまで、とにかく拾いまくって分析する。筆者は言語学の専門家ではないが、感性豊かで、とにかく面白い。時に爆笑した。

  • かめかめ

    擬音語は、若者だけでなく、私達日本人の生活に深く入り込んでいます。単語の母体となったものも多いようです。日常に密着したオノマトペから、コピーとしてのオノマトペまで、そして古事記からの歴史的変遷までもが詳しく記述されています。オノマトペ界における“ピッカピッカ”の金字塔です。

  • 火烏

    おもしろかった。こんなに音に引きずられるんだ。言霊というよりおとだま。遊び。蘊蓄。ふぃじかるにロジック。うん、おもしろかった

  • ちりちり

    擬音大好き(^O^)

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