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ライフストーリー研究になにができるか 対話的構築主義の批判的継承

桜井厚

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788513983
ISBN 10 : 4788513986
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ままならぬ対話から見えてくるもの。インタビューをあくまで相互行為の場として捉え、語り手の経験を理解し社会を読み解く「対話的構築主義」。どのような対象にも有効なのか、対話形式の引用や自己言及的な記述の意義は何か、いかにして語りの豊かさを引き出すのか…あらためてその実践を捉え返し、調査経験から新たな可能性を示していく。

目次 : 序章 ライフストーリー研究に何ができるか/ 第1章 モノローグからポリフォニーへ―なにが私を苛立たせ、困惑させるのか/ 第2章 なぜ「語り方」を記述するのか―読者層とライフストーリー研究を発表する意義に注目して/ 第3章 インタビューという会話の構造を動的に分析する/ 第4章 メディアのストーリーはいかに生成・展開されるのか―在日南米人の犯罪をめぐる言説を題材に/ 第5章 ライフストーリーにおける異文化と異言語/ 第6章 ライフストーリー研究としての語り継ぐこと―「被爆体験の継承」をめぐって/ 第7章 戦略としての語りがたさ―アルビノ当事者の優生手術経験をめぐって/ 第8章 語りにおける一貫性の生成/非生成/ 第9章 “対話”への挑戦

【著者紹介】
桜井厚 : 1947年生まれ。東京都立大学大学院博士課程満期退学。千葉大学教授・立教大学教授を経て、立教大学社会学部特定課題研究員。専門はライフストーリー/オーラルヒストリー研究

石川良子 : 1977年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在は松山大学人文学部社会学科准教授。専門は社会問題論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アナクマ

    聴き、書き、考えることを専門とする研究者たちが、その手法のもつ特性や陥穽について、ライフストーリー研究の豊富な実例をもとに検討しています。門外漢の私にとって本書の読みどころは、語り手とその言葉に対する研究者たちの姿勢(真摯さ、敏感さ、考察の思慮深さなど)でした。対話だ傾聴だ質問力だと、表層的なテクニックの紹介だけでわかった気にさせられそうな本が多いなか、「ひとの話に耳を傾けること」について再考を促す、落ち着いて繰り返し精読すべき内容だと感じました。

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