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ISBN 10 : 4623091627
Content Description
文化人類学の魅力は、他者の世界をフィールドワークによって深く知ることにある。他者を鏡として自己を振り返り、日常の当たり前を根本から問い直す文化人類学の反照性は、人々を惹きつけ、文明批判や社会評論としても大きな力をもってきた。こうした文化人類学の原点に戻って、外国人や在野研究者を含む一六人の多彩な人類学者たちが、各々のフィールドで身体知として掴んだ他者の姿と世界を伝える。
目次 : 第1部 日本人が見た異文化(他者像を完成させない―国際協力で揺らぐ自己の先に見えたもの/ 「当たり前」を問い直す―ネパールの農村生活を通じた「読み書き」についての一考/ フィールドに「身を置く」ことと「わかる」こと―フィールドワークのこぼれ話/ 「わたし」と「あなた」が出会う時―ドイツでの経験を日本での教職に生かす/ アジア人がアメリカの大学で教える時―30年前の新任教員に立ちはだかった壁とその教訓)/ 第2部 外国人が見た日本(五感から異文化を考える―日本に暮らす一人のラトビア人の日常から/ 「日本」を追い求めて―文化を共有することとは/ 「無」としてのマイノリティー―不可視の内なる他者/ 国内の異文化体験―「彼ら」としての先住民と私/ アイデンティティの複雑さ―カタルーニャ人とスペイン人であること)/ 第3部 もう一つの日本(「無知」から「愛着」へ―北海道朝鮮初中高級学校「ウリハッキョ」でエスノグラフィーした僕/ 身体の非対称性―ひとりのダンス教師は異なる身体とどう向き合ってきたのか?/ 人類学は役に立つか?―手話通訳者になりそこねた学生のその後)
【著者紹介】
桑山敬己 : 1955年東京生まれ。東京外国語大学(英米語学科)卒業。同大学院(地域研究科)修士課程を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校博士課程修了。博士(人類学)。ヴァージニア・コモンウェルス大学助教授、北海道大学大学院文学研究科教授などを経て、関西学院大学(社会学部)教授、北海道大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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taku
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