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武士の起源を解き明かす 混血する古代、創発される中世

桃崎有一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480071781
ISBN 10 : 4480071784
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

武士はどこでどうやって誕生したのか。日本を長期間統治した彼らのはじまりは「諸説ある」として不明とされていた。古代と中世をまたぎ、日本史最大の謎に挑む。

【著者紹介】
桃崎有一郎著 : 1978年、東京都生まれ。2001年、慶應義塾大学文学部卒業。2007年、慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(史学)。現在、高千穂大学商学部教授。専門は、古代・中世の礼制と法制・政治の関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やいっち

    読メで本書を知った。正直予想外の面白さ。武士らの起源勃興から朝廷を圧倒するに至る経緯。ある意味天皇ら自らの不明のもたらした必然の結果か。活字が一杯で難儀しつつも、1000年に渡る大河物語を読んだ読後感。

  • 六点

    前著『平安京はいらなかった』に引き続くエラく挑発的なタイトルであったが、そのタイトルに負けぬ本である。不毛なマルクス史学に壟断された時代に比べれば随分闊達に議論がなされるようになった。この本もその成果の一つといえよう。古代以来の「弓馬の武」を集積していた関東の豪族と臣籍降下によって増えた王臣家がお互いの「権威と武力」を必要とし、著者曰く「発酵」し武士になったのである。「発酵」が違う立場から見れば「腐敗」であるように、古代を蝕んでいったと言うのは深読みに過ぎようか。著者の「武士成長史」を是非読みたし。

  • 18年。出版時は相応に話題になったと記憶しているが、挑戦的な文章にワクワクする。冒頭(武士が)領主階級、貴種、弓馬術の使い手であることを動かぬ事実として挙げる。「有閑弓騎」なる便利な単語も創って延々と説明が続くが、とりあえずの結論は第10章を読めばよい。武士は主に婚姻関係に媒介された【貴姓の王臣子孫×卑姓の伝統的現地豪族×準貴姓の伝統的武人輩出氏族(か蝦夷)】の融合した複合的存在だとし、「武装した有力農民」「衛府の武人の継承者」など、一つの集団が発展した産物ではないとする。ただし話はまだ続く。

  • 樋口佳之

    結論はサブタイトルの「混血する古代、創発される中世」にまとまっているのですが、そこまでの行論が私の様な初学者にはとても大変。叙述が難しいわけではないのですが、古代史について豊富な基礎イメージがないとなかなかだと思いました。/武士の起源について蝦夷の持つ意味も大事な視点だと思いました。

  • ぽんすけ

    「平安王朝と源平武士」を先に読了し、読む順を間違えたと痛切に感じたので早速一読。大変わかりやすく、しかも思わず唸らせる章展開で最後までだれることなく楽しく読めた。武士の誕生には群盗問題と、王臣子孫が中央で食い詰め地方に流れ勢力化し、そこに古代の郡司富豪層が姻戚関係となることで初期の武士が形作られてきたようだ。こうして地方で生まれた武士が中央と地方の双方の拠点を行き来し成長し、朝廷が「滝口武士」として組織する形で初めて「武士」というラベルを与えられ、概念の定着へと至るのか。武士の成立過程が本当に面白かった。

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