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京都を壊した天皇、護った武士 「一二〇〇年の都」の謎を解く Nhk出版新書

桃崎有一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140886250
ISBN 10 : 4140886250
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

京都・天皇・武士―。そう聞くと「武士が天皇と京都を脅かした」歴史が想像されるかもしれない。しかし事実は、必ずしもそうではなかった。後鳥羽・後醍醐ら一部の天皇こそ京都を危険に晒し、その復興は源頼朝から信長・家康に至る武士が担ってきた。いったい、なぜ武士は京都を造り、護ってきたのか!?天皇と京都をめぐる一二〇〇年の「神話」を解体し、その本質へと迫る意欲作!

目次 : プロローグ 京都が「ミヤコ」でなくなる日―“神話”を解体する/ 第1部 後鳥羽上皇の野望と大内裏の終焉/ 第2部 天皇家の迷走がもたらす京都の拡張/ 第3部 後醍醐天皇の跳梁と蹂躙される京都・内裏/ 第4部 それでも武士は内裏を護る―覇者たちが愛した京都/ エピローグ 武士の庇護を失った京都と京都御所の未来

【著者紹介】
桃崎有一郎著 : 1978年、東京都生まれ。2001年、慶應義塾大学文学部卒業。2007年、慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(史学)。現在、高千穂大学商学部教授。専門は、古代・中世の礼制と法制・政治の関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かふ

    端的に言ってしまえば天皇が住んでいない京都御所をどうするか?ということである。京都に住んでいた頃の内裏(天皇の住居)は今の京都御所ほど大きくはなく、天皇家の分裂問題(南北朝時代)もあり何回も焼失したのだった。内裏が再建されはじめたのは、室町時代の3代将軍義満のときに南北朝が統一されて義満の威厳の為に天皇の後光を利用したのだった。武士が天皇の敵として存在した時代もあったが、その後の権力を手にした武士は天皇を味方に付けた。それで御所を再建したのは時の権力者の誇示のため、それが明治になって天皇制に利用された。

  • Toska

    『平安京はいらなかった』同様の攻めたタイトルだが、本書の主題は京都そのものではなく御所だから、『京都を壊した…』はちょっと反則気味。一般書を書き慣れたせいか、文体がやや軽くなっているのも気になる。内容は面白いです。京都がその主である天皇に振り回され、平安京時代からは想像できないほどの変貌を遂げていき、武士がその尻拭いをする歴史的パターン。凝り固まった京都イメージを解きほぐすためには、こういう歯切れよい語り口調で丁度いいのかもしれない。

  • ぽんすけ

    今はまってる桃崎先生著の一冊。タイトルがインパクトありすぎる。ここでまず惹きつけられて上手いなと。中身もわかりやすく解説してくれてとても面白かった。明治維新までの武家政権が決して朝廷を滅ぼし成り替わろうとしなかったのは、古代から続く「官位」が普遍的に個人の価値を計れる唯一の座標系だったからというのが、なるほどなと思わせられた。天皇は官位発行源、朝廷は官位管理機関としての唯一無二の価値があったのだ。そのため武家政権は彼らと彼らの活躍場所である内裏機能を守ろうとしたのに、内裏に火をつけて灰塵に帰す真似をしたの

  • 六点

    某小説家が飛鳥時代を「皇宮移転時代」と言ったらしいが、平安京大内裏廃絶後の京都は飛鳥時代より広範囲に皇居が移転しまくっていたのである。自分の都合で平気で皇居に放火する皇族や公家、天皇と、権威を天皇に依存する武士がその都度必死になって費用をかき集め皇居を再建する苦心惨憺ぶりに涙を禁じ得ぬ。どうでも良いが、ぬこ田は前回の府知事選挙で現職の候補に投票したのであるが、マニフェストの「皇族方の京都常住」に爆笑しつつ票を投じた。無論、東京政府に黙殺されつつある。

  • fseigojp

    中世後期が茣蓙さんなら、古代後期から中世前期はこの人

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