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中世武士団 偽りの血脈 名字と系図に秘められた企て 講談社選書メチエ

桃崎有一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065399705
ISBN 10 : 406539970X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

頂点に立つためには「貴」でなくてはならない。あたらしい時代にのし上がろうとした武士たちは源・平・藤原の「貴姓」を詐称した!

【著者紹介】
桃崎有一郎著 : 1978年、東京都に生まれる。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(史学)。現在、武蔵大学人文学部教授。専門は日本古代・中世の礼制と法制・政治の関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    「佐藤」をはじめとする現代まで生き残った名字が、古代卑姓氏族たちの生き残りを賭けた闘争の産物だった可能性を探る1冊。今まで官職由来だとされていた「◯藤」という名字が、男系と女系のすり替えを行い、源・平・藤原姓を掠め取ったのではという可能性のもとに、首藤にみる王臣子孫、伊藤・斎藤・兵藤といった名字の合体、出自不明の院近臣たちの近藤姓、融合した文筆官僚斎藤家の創造、利仁流・秀郷流が融合した大友家の創造といった事例を解説していて、古代氏族がどう変わっていったのか、ひとつの可能性としてなかなか興味深く読みました。

  • MUNEKAZ

    著者がこれまでの作でも述べてきた「武士の起源は王臣貴族と地方の富豪層、そして古代の武人氏族のマッシュアップ」を名字と系譜から論証する。要点は「〇藤」という名字が、父系では古代の氏族、母系では秀郷流藤原氏や利仁系藤原氏の婚姻から誕生したすること。複雑極まる系図からの論証には圧倒されるが、著者の定めた答えに合わせて都合の良いモノをピックアップしているだけではとも思ったり。でも武士の系譜をたどるのに、父系だけではなく母系も含めて考察するべきという著者の主張は成程と感じるところ。

  • さとうしん

    佐藤、伊藤をはじめとする中世武士の○藤氏は佐伯、伊香氏などの古代氏族が母系で秀郷・利仁流藤原氏の血を受けるという当時の武士の字に由来する氏族名で、藤原氏の父系子孫を仮冒するものであり、院政期には院がそれを利用して卑賤の者を取り立てたという趣旨。日本中世史において系譜研究の重要性を示す著作。その手法は当時の草書体での字形の類似や発音の類似を駆使したもので、中国古文字学の手法とも似通っているが、その反面、多くの事例で用例上の根拠も示しているとはいえ、古文字学のそれと共通する危うさも感じる。

  • Go Extreme

    https://claude.ai/public/artifacts/d4ee9ea7-cb5d-4db1-9c16-f4f26fbc80f8

  • はやみん

    官職に由来すると言われる「◯藤」系の名字が必ずしも官職由来ではなく、藤原と古代氏族の姓との合成パターンが存在すること、そういった結合が古代氏族の中世的な転換に大きな役割を果たしたことを指摘する。系図という扱いがかなり難しい史料をたくさん使っているので、内容の当否判断は結構難しいかもしれないが、個人的な興味からすると、古代氏族がどこへ消えるのかということの一つの可能性として面白く読めた。

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