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ポスト・アンベードカルの民族誌 現代インドの仏教徒と不可触民解放運動

根本達

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784831857040
ISBN 10 : 4831857041
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
根本達 ,  

Content Description

ヒンドゥー教から仏教への集団改宗から半世紀、「父なる指導者」亡き後の不可触民解放運動の現在。自己尊厳を希求する活動家たちの闘争、改宗後もヒンドゥー教の神を信仰する在家信者、被差別者の中から被差別者が生まれる矛盾、アンベードカルの意思を継ぐ佐々井秀嶺の宗教実践。ナーグプル市の反差別運動を巡って立ち現れる「対立と寛容」を仏教徒(元不可触民)の視点から描き出す。

目次 : 序章 研究の視座:同一性の政治学と生活世界における寛容/ 第1章 フィールドワークについて/ 第2章 歴史的背景:一九五六年以前と一九五七年以降/ 第3章 反差別の取り組みと自己尊厳の獲得/ 第4章 仏教儀礼とカテゴリー化を逃れる意味の創出/ 第5章 超自然的な力と対面関係の網の目の構築/ 第6章 「団結か、愛情か」という二者択一の問い/ 第7章 「過激派」のアイデンティティ・クライシス/ 第8章 「半仏教徒・半ヒンドゥー教徒」の戦術的な試み/ 第9章 佐々井秀嶺による矛盾する実践/ 終章 隠蔽される声、等質性なき連帯、生成変化の政治学

【著者紹介】
根本達 : 1975年ペルー・リマ生まれ。立教大学文学部卒業後、筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修了、筑波大学大学院博士課程人文社会科学研研究科修了。博士(国際政治経済学)。専攻は文化人類学、南アジア地域研究。筑波大学人文社会系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mittsko

    表題の「ポスト」は、それが過ぎ去った後という意味ではなく、アンベードカル指導下での仏教への集団改宗と、その直後の彼の死去の後(1956年〜)の意味。半世紀以上の歴史を刻む、この反差別運動を「全体の見通しのないまま、もがき苦しんでいる」(24頁)と見て、輻輳しつつ動きつづけるそのあり方から「生成変化の政治学」を探り当てようとする。具体的には、現代インドで「不可触民の指導者/聖者」と名高い佐々井秀嶺師と、その本拠地(ナーグプル市)の元不可触民/(新)仏教徒地域を人類学的に調査研究。2010年の博論の増補版。

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