Books

経済学者はこう考えてきた 古典からのアプローチ

根井雅弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582858938
ISBN 10 : 4582858937
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

マルクスの『資本論』は、資本主義崩壊の論理を解明し、ケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』は、マクロの経済安定を図る「有効需要の原理」を確立した。制度化された現代の経済学教育では、こうした古典的な考えは重視されない。しかし今でも、経済危機が訪れるたびに過去に解を求めるのは、時代を画した優れた経済理論の根底には必ず、確たる思想があるからだろう。経済学の古典的名著から学ぶ意義は、現代においても、決して色あせることはない!

目次 : 第1章 資本主義とは何か(疎外された労働―マルクス/ 有効需要の原理―ケインズ/ 隷属への道―ハイエク)/ 第2章 経済学はどのように教育されてきたか(サムエルソン『経済学』の登場/ 教科書にみる現代経済学の変遷/ 現代経済学の新潮流)/ 第3章 教科書に馴染まなかった人たち(誤解されるシュンペーター/ 大衆に愛されたガルブレイス/ 金融危機のたびに思い出されるミンスキー)/ 第4章 経済学者の思考法を比較する(マーシャルとワルラス/ ケインズとカレツキ/ シュンペーターとケインズ)/ 第5章 自伝を読む(ワルラスの自伝/ ミルの自伝/ ロビンズの自伝)/ 付録 読書案内

【著者紹介】
根井雅弘著 : 1962年宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻は現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    根井さんの経済学関連の本は気軽に読めて私の老いた頭のリフレッシュになります。参考文献など数多く書かれていていくつか読んだことがあるものも多いのですがそのうち読もうという本もあったりで参考になります。根井さんも若い頃は結構数学の本も読んでおられたようで、純粋に経済学史のみではないということもわかりました。若干不満なのはドイツの社会学者は肌に合わないということでフランスの社会学者を挙げておられることが多いことです。マックス・ウェーヴァーなどについてのご意見が知りたい気持ちです。

  • おせきはん

    最近、経済学の中では、データに基づき分析する計量経済学の重みが増していて、経済学から理念をあまり感じなくなっていましたが、経済学の歴史をたどることで、経済学が机上の学問ではなく、社会の問題を解決しようとする生活に密着した理念を持った学問であることを再認識できました。

  • さっとん

    経済学者は異端・正統を問わず、現実の経済の観察から様々な理論を提唱してきた。しかし、正統派の経済学は数式の展開に夢中になるあまり、前提が変化・変更されることを考慮に入れず、この道こそが正しいのだと踏ん反り返ってしまった面がある。異端とされる経済学はより実際の経済の観察を元に構築された理論も多く、そのエッセンスを幅広く狩猟していくのは今後の経済研究者にとって必須になるだろう。

  • ドクターK(仮)

    主要な経済学者の思想や学説を説明するだけの入門書とは異なり、経済学がどのように教えられてきたかという歴史的変遷を辿りつつ、そうした教育プログラム化の中で削ぎ落とされていった異端とも言える経済学者やその思想を紹介することで、経済学を多角的な視点から捉えられる内容になっている。

  • つか

    経済思想史の全体像を大まかに把握することができた。ガルブレイスとシュンペーターの思想は、現代的で特に印象に残っている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items